#その162 【挿絵宇宙戦艦ルミナス主砲発射】艦首主砲陽電子キャノンの試射は成功裏に終わった
#その162
「よし、これで艦首主砲陽電子キャノンの発射試験は完了だ。ありがとう」
「はい、艦長」
「陽電子キャノンの威力は強力だから、使う際には気を付けないとまずい、ということがわかったよ」
こうして宇宙戦艦ルミナスの艦首主砲陽電子キャノンの試射は成功裏に終わった。
*IWS3へ アスター号と遭遇する
「艦長より乗組員へ通達、本艦はこれより惑星ルクレア衛星軌道上を離脱して、次のインターワープステーション3に向かう。巡航速度にセットせよ」
「ノバより艦長、了解」
こうして宇宙戦艦ルミナスは次の目的地IWS3に進路を取る。
ブリッジがにわかにあわただしくなり、この艦として初めての平常運転を迎えたように感じるハルトである。
「アリスより艦長、後部展望デッキにて周囲の観測データ収集中です」
「ハルトだ、観測データの報告を頼むよ」
「はい、艦長の指示通り、この艦の各種観測機器でデータ収集を行います。現在、解析中ですのでしばらくお待ちください」
「了解したよ、アリス、よろしくたのむよ」
「機関室より艦長、予定通り巡航速度にセット、引き続き微速前進中です」
こうして宇宙戦艦ルミナス は次の目的地に向けてゆっくりと航海を始める。
「ルミナから艦長、前方10時の方向にある暗礁宙域で微弱な電波が発信されているのを確認しています」
ルミナが報告する。
「わかった、ルミナ、その電波の発信場所とできれば意味の解析を頼む」
「はい、艦長、すぐに解析します」
ハルトはブリッジに集まった乗組員たちに話す。
ハルトが冷や汗を流してつぶやく。
「えへへ、予想以上にすごい威力だね」
しばらくして全員が落ち着くと、リリアが報告する。
「リリアより艦長、艦首主砲陽電子キャノン発射実験終了、船体に破損個所はありません、成功です」
#挿絵 宇宙戦艦ルミナス 主砲発射