#その159 お世話になった惑星ルクレアにプレゼントを贈ってもいいでしょうか?
#その159
#IWS3に向けて出航
「よし、じゃあ全員が新しい任務を引き受けてくれたところで、宇宙戦艦ルミナス、出航しよう」
「ルミナより船長、ルミナスはまず惑星ルクレアの衛星軌道を離脱、次のインターワープステーション3を新しい目標とします」
「ルミナへ、了解、ノバ、目標セット、量子プラズマエンジン始動開始」
「ノバより、量子プラズマジェネレータ動作開始」
「ノバへ、了解」
「ノバより、プラズマ補助エンジン始動するよ」
「ノバへ、どのくらいでメインエンジン動かせるか?」
「ノバより、あと5分待って」
「・・・量子プラズマツインエンジンへエネルギー注入」
「ノバへ、順調か?」
「ノバより、順調だよ、よし、量子プラズマツインエンジン、始動するよ」
ノバそういうと、レバーをぐいっと動かして、メインエンジンを始動する。
ぐおーんと地響きのような音がしゅいーんと軽やかな音に変わる。
「ノバより、量子プラズマツインエンジン始動成功、発進OKだよ」
「ルミナ、宇宙戦艦ルミナス発進!」
ハルトの号令で新制宇宙戦艦ルミナスは出航する。こうして惑星ルクレア衛星軌道上で改修を終えた新宇宙戦艦ルミナスは次のIWS3に向けて旅立つ。
「アリスより船長、お世話になった惑星ルクレアにプレゼントを贈ってもいいでしょうか?」
「アリスへ、それはどんなものだ?」
「アリスより、この惑星を緑化するマイクロマシンです、自動増殖機能付き、です」
「アリス、それは面白そうだ、やってくれ」
「リリア戦闘長へ、3番発射管より宇宙魚雷発射して欲しい」
「リリア了解、3番発射管準備完了、発射扉オープン、目標惑星ルクレア砂漠地帯」
「アリスよりリリア、お願い!」
「発射!」
艦首より宇宙魚雷が発射され、惑星ルクレアに向かって突き進む。魚雷はやがて大気圏で分解し、マイクロマシンを砂漠にまき散らすだろう。その効果は、いつか機会があれば惑星ルクレアに寄って確認したい。




