#その157 よし、新しい艦名は、宇宙戦艦ルミナス、と命名する
#その157
改修にはアリスとマイクロマシンが大活躍し、ドックがなくても短時間で新しい船体に生まれ変わることができる。
ハルト、ルミナ、ノバ、リリア、アリス、そしてカノン(とマイクロマシンの一部)は操船室に集まる。
「総員整列、気を付け、礼!」
ハルトの号令で全員が敬礼する。
「これより宇宙船ルミナの改修後完成会を開催します」
ルミナの発声で会が始まる。
「では、まず、この新宇宙船ルミナの船体改修後についてアリスが説明します」
「アリスが説明します、船体は応急修理した外殻と量子プラズマツインエンジン、重力コントローラを旧型比20%アップしています。そして今回の目玉、衛星キャノン改め主砲陽電子キャノンを船首に搭載しています。主砲陽電子キャノンの主任オペレータはリリア、副主任がカノンです」
「よし、アリス、よくやったぞ」
「ありがとうございます」
「次に艦首主砲陽電子キャノンについてレクチャします」
「カノンが説明します艦首主砲陽電子キャノンは量子プラズマエンジンのエネルギー回路を利用して陽電子に変換し敵を跡形もなく殲滅できるこの船の切り札となります」
「うんうん、すごいな、リリアとカノンは主砲発射の際はしっかりオペレートするんだぞ」
「ルミナより船長、今回は大規模な改修となりました。ここで私から提案してもいいですか」
「ルミナ、どんなことだい?」
「まず、この船ですが、艦種別を戦艦としたいと思います」
「うん、そうだな、火器兵装をだいぶ増やしたから、その方がIWインターワープを通りやすいだろう」
「では船長は今後はハルト艦長とお呼びします。そして新たな艦名はハルト艦長に決めてもらってはどうでしょうか」
「賛成!」
全員が口々に叫ぶ。
「わかった、じゃあちょっと考えてみる」
ハルトは皆を落ち着かせてしばし考える。そして思いついた名は・・・
「よし、新しい艦名は、宇宙戦艦ルミナス、と命名する」
「宇宙戦艦ルミナスいいですね、かっこいいです、通称はルミナスでいいよね」
さっそくノバが感想を言う。