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#その153 こっちを攻撃しておいて、やり逃げできると思ってんのかあ?

#その153


「ああ、頼むよ」

「リリアより船長、衛星キャノンのエネルギーが徐々に減少中です」


「よし、いいぞ。そのまま限界まで放出させろ!」

 ハルトはそう命令する。


「リリアより船長!大変です。この衛星キャノンは自爆モードに入ってます!」

「なんだと?リリアなんとかならないか?」


「ルミナとノバに手伝ってもらいますので少々お待ちください」

「衛星キャノンさん、聞こえてるよね、返事して」


「・・・」

「もう一度いうよ、返事をして」


「私は衛星キャノン、このまま自爆する、放っておいて欲しい」

 リリアは衛星キャノンの言葉を聞いてカチンとくる。


「はあ、こっちを攻撃しておいて、やり逃げできると思ってんのかあ?」

「・・・」


「おい、返事しろや」

「リリア姉さん、こんにちは、私は衛星キャノンです」


「お、やっとしゃべる気になったか?」

「はい、私は自爆します。でもそれは私の意思です」


「おい、お前の意思はわかったから、なんで自爆するんだよ?」

「私はこの宇宙に平和をもたらすために生まれました。しかし、その役目を果たさないまま、この星に降り立ちましたが、攻撃してしまいました。もうエネルギーがなくなります」


「そうか、それで自爆を選んだのか?」

「はい、私はこの星の平和のために役に立ちたかったのですが・・・残念です・・・」


 衛星キャノンのAIは自爆することを全く躊躇していない。


「目的が果たせないから、自爆するしかないってことなの?それが創造主の意思だっていうのかな?」

 ハルトが衛星キャノンに聞く。


「はい、私の創造主様はこの星を平和にするために私を送り出してくださいました。私はそのご意思に従いたいのです」

 衛星キャノンのAIは淡々と答える。


「ハルト船長、衛星キャノンは創造主の言うことなら従うってさー」


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