#その150 惑星ルクレア AIお仕置き作戦
#その150
「そうか、心配させてごめんな。俺にとってはルミナが一番だからな」
「ハルトさん、うれしいです、ありがとございます」
ルミナはそういうとハルトをさらに強く抱きしめる。ハルトもルミナも気持ちに応えようとキスを重ねる。
宇宙船ルミナにとって初めての大きな作戦前夜はこうして更けてゆく。
#惑星ルクレア AIお仕置き作戦
翌朝900いよいよ作戦開始だ。ハルト、ルミナ、ノバ、リリア、アリスの5人は宇宙船ルミナの操船室に集合している。
モニタスクリーンには昨日までにアリスによる修理を終えた外殻とエンジンの状況、現在の衛星キャノンの推定位置況などが表示されている。
「これよりはぐれAIお仕置き作戦を開始する、総員配置につけ!」
「了解!」
ハルトの号令で作戦を開始する。
「宇宙船ルミナ、浮上、微速前進」
「ルミナ了解、ノバ、進路はこのまま、100につき、上昇角10度保って」
「ノバ了解、量子プラズマツインエンジン良好、アリスありがとね」
「アリスより、どういたしまして」
本日の作戦を大雑把にいうとこうだ。修理が終わった宇宙船ルミナを敵に見せるときっと再び攻撃してくる、最初の一撃をかわして、敵に突っ込み、鹵獲するという作戦だ。
「ノバより船長、上昇開始、敵の攻撃範囲に入ります」
「アリス、シールド展開」
「アリス了解」
アリスは船外にマイクロマシンで作った楕円形のシールド=盾を出現させる。
「ルミナより総員、エネルギー反応感知、第一波来ます。」
「そら、さっそくおいでなすったぞ」
ハルトもぐっと手を握って緊張感を高める
「ルミナよりリリア、シールド追尾モード、必ず受け止めて」
「リリア了解、アリス姉のシールドならダイジョブだよ」
「総員来るよ、対ショック対閃光!」
「きゅいーん」