#その135 船長、上空より高エネルギー反応接近!
#その135
「ルミナよりノバ、了解」
宇宙船ルミナスは低空でゆっくりと旋回する。
そして地表の様子を観察していく。するとそこには建物らしきものがあるのが見える。よく見るとほとんど崩壊しており、廃墟となっているようだ。
「船長、あそこに都市らしきものがありますよ!」
「よし、着陸してみよう」
*惑星ルクレア 上空からの攻撃
その時、はるか上空がきらりと光ったように見える。
「船長、上空より高エネルギー反応接近!」
「何?」
「本船の真上、です」
次の瞬間、宇宙船ルミナスは激しい衝撃に襲われる。
「うわっ!」
衝撃で船内が激しく揺れる。
ハルト達は急いでシートの手すりをつかんで、体の保持に務める。
「船長よりルミナへ、被害を報告、急げ!」
「ルミ姉!被弾、船体損傷確認中!」
ノバが報告する。
「ルミナよりリリア、今の攻撃は何?」
「リリアより船長、衛星軌道より本船に向けた攻撃だよ、きっと」
「リリア、火器管制ユニット回路接続、反撃準備」
「リリアより船長、もうやってるよ」
「ノバより船長、右エンジン被弾してる、エンジン出力下がるよ」
今度はノバが報告する。
「ノバ、右エンジンプラズマ遮断」
「ノバ了解!」
「船長、宇宙服を着用して」
ルミナの指示により、ハルトはすぐにクルー専用の宇宙服に着替える。
そして宇宙服の酸素供給装置を作動させる。
「リリア、火器管制ユニット大丈夫?」




