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#その133 *惑星ルクレアに向かう

#その133


「船長、IW2へ向かいます」

 ノバは航法ユニットとして操作をしながら言う。


「ノバ、IW2はIW1と何か違いがあるのか」

「船長、位相が前とちょっと違うけど、このノバ様がいれば問題ないよ」


「うん、ノバを信頼しているからな、頼むぞ」

「船長より総員へ、これより宇宙船ルミナは航法ユニット ノバの操船にてインターワープIW2に入る、ワープ酔いに気を付けるように」


「リリア了解、でもワープ巡行に入るまでのところがリリアは苦手なんだよね」

 そんな話をしている間にも宇宙船ルミナはIW2内部へと突入する。


「船長、入口通過、プラズマエンジン出力100%、維持」

「ノバ、出力了解」


「船長、ハイパードライブ使用許可頂戴」

「ノバ、ハイパードライブ使用承認」


「総員へ、ハイパードライブ接続するよ、ショック対応よろ~」

「3,2,1,ハイパードライブ始動」


 その瞬間、宇宙船ルミナはIW2内の歪んだ空間航行を開始する。ハイパードライブは高速航行のためではなく、歪空間内航行に必要なのだ。


「ノバ、航路プログラム完了か?」

「船長、ノバに任しとけー」


 こうして宇宙船ルミナはIW2を無事に通過する。ハルトは船長のくせに相変わらずワープ酔いをしてしまうが、ハイパードライブの扱いにノバが慣れたせいか、前回よりはずっとましなようである。


 IW2を通過した後、ハルトたちは惑星ルクレアに向かう。IW2出口から惑星ルクレアまでわずか10宇宙時間で到着する。


*惑星ルクレアに向かう


「ルミアより船長、惑星ルクレアには衛星軌道に宇宙ステーションはないようです」

「ルミア、惑星ルクレアの大気の組成はどんなだ?」


「ルミアよりノバ、大気の組成わかる?」

「ノバより船長、惑星ルクレアの平均気温は41度、一番暑い場所は50度もあるよ。大地の大半は砂漠で、生物は少なそうだよ。」



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