#その131 *IWS2 1日目の夜
#その131
*IWS2 1日目の夜
その後、一行は宇宙船ルミナに戻り食事をする。本日のメニューはIWS2で手に入れた調理済みの料理だ。
いつもは万能調理器が生成しているが、完成した本物料理はやはり食欲をそそる。ノバやリリアにはチーズ入りのハンバーグを用意する。
二人は喜んで食べている。やはりお子ちゃまだ。ハルトとルミナはワインを飲みながらステーキを食べる。
「ハルト船長、とても美味しいですね」
そう言って微笑むルミナはとても可愛い。
食事が終わるとノバとリリアは就寝の準備をする。新しい宇宙船ルミアには居室が複数あり、それぞれの部屋にベッドが置かれている。船内も空調が効いており快適だ。
「ルミナ、さっきのおもちゃを絶対に落として欲しいといったわけを教えてくれないか」
ハルトはルミナに尋ねる。
「はい、あのおもちゃはもしかすると第3のユニットに関係するものかも、って直感したんです。だから絶対に落として欲しかったんです」
「そうか、あのトランクから何か発信したのかな」
「一瞬ですが、通信があったように感じました。勘違いかもしれませんが」
「ルミアがそういうなら、間違いないよ、競り落としたのは正解だったよ」
「今はリリアのおもちゃでいいんです。何かのきっかけで目覚めてくれれば、と思っています」
(リリアのおもちゃが未知のユニットに関係しているのか・・・)
「そんなことまでわかるなんて、ルミアはすごいな」
ハルトはそう言ってルミナを抱きしめる。そしてキスをする。
「ん・・・」
朝起きると隣にはルミナがいる。
昨日も愛し合ったばかりだが、ハルトはルミナを抱きしめてキスをする。朝から舌を絡ませる濃厚なキスだ。するとルミナはようやく目を覚ます。
「おはようございます、ハルトさん」
「ああ、おはよう」
そう言って二人は笑いあう。
ハルトはルミナに改めて聞く。