#その123 よし、じゃあ行くぞ!ノバ頼む、宇宙船ルミナ、微速前進!
#その123
「よし、これでIWS2には入港については伝わったはずだ。後は待つだけだな」
ハルトはそう言うとシートに深く座る。
「IWS2より宇宙船ルミナへ」
「こちらルミナです」
「宇宙船ルミナ、IWS2への入港を許可します」
「よし、みんな準備はいいかい?」
「はい!」
みんなが答える。
「よし、じゃあ行くぞ!ノバ頼む、宇宙船ルミナ、微速前進!」
ハルトの号令とともにノバはステーションから伸びるレーザー信号とビーコンを頼りに入港ルートに従いゆっくりと近づく。そして宇宙船ルミアは指定通りIWS2の5001ポートに入港する。
「IWS2より宇宙船ルミナへ」
「こちら宇宙船ルミナです」
「ようこそ、インターワープステーション2へ。貴船の安全を確保するために入港チェックを行います。10秒後にドッキングしてください。」
「ルミナへ、係留準備だ」
「ルミナ了解」
ルミナは宇宙船ルミナを5001ポートの岸壁に係留固定するためにコンソールを操作する。岸壁からドッキング用アームが伸びて、宇宙船ルミナを捕まえてロックする。
「IWS2より宇宙船ルミアへ、ドッキングロック確認しました。お疲れさまでした」
「ルミナ船長、了解した」
IWS2への係留の成功を確認するとハルトは船長席から立ち上がる。
「IWS2より宇宙船ルミアへ」
「こちら宇宙船ルミアです」
ルミナが応答する。
「お疲れ様です、人員の入港手続きをお願いします」
「宇宙船ルミナ、了解した。ところでこのインターワープステーションは何か変わったことはあるりますか?」
「いえ特にありませんが、何か気になることでもありますか?」
「いや、ないならいいです」
そういうとルミナは通信を切る。
「よし、これで手続きは終了だな、みんなご苦労様であった」とハルトが言う。