#その120 RAI実在人工知能とは何なのか?
#その120
「でしょ!だから船長とルミ姉には愛し合う仲でいてもらって、時々でいいのでノバとも愛し合って欲しいんだ!」
「んー、じゃあ時々でいいならいいよ」
「やった!ありがとー船長!」
ノバはそういうとハルトに抱きつく。
「ねえ、船長のベッドで寝てもいい?」
「ああ、いいぞ」
「わーい!」
ノバはそういうとハルトのベッドに横になる。
ハルトが隣に寝ているノバを抱きしめる。するとノバもぎゅっとハルトの体を抱きしめてくる。そしてどちらからともなくキスをする。軽いキスだったが二人の絆は深まったようだ。
「船長、大好き!」
ノバはそういうとハルトに抱きつく。
「俺もな、ノバが大好きだよ」
ハルトはそう返すとまたキスをする。
今度はより深いキスだ。お互いの舌を絡ませる大人のディープキスをしばらく続ける。やがてどちらからということもなく唇を離すとお互い見つめ合う。そしてもう一度軽く口づけを交わす。
「じゃあ、ノバは部屋に戻るね、お休みなさい!船長!」
そう言うとノバは自分の部屋に戻って行った。
RAI実在人工知能とは何なのか?
ハルトはRAI達と行動を共にしてみて、RAIは人類以上に人類だと感じた。その結果、ルミア、ノバ、リリアそしてアリスも人類の知能知識のプロトタイプではないかとハルトは思っている。人間風に言えば、RAIとはすなわち魂ということになる。
RAI達はそれぞれがちゃんと意思を持っているのに、これまで愛情を感じることができなかった。というより愛情を注がれないように1000年前の誰かが、彼女たちを隔離したのではないかと思う。
それが原因なのか、ルミアとノバ、特にノバが自分が愛されていることを頻繁にハルトに確認しにやってくる。ハルトはそんなルミアとノバが愛おしくて仕方がない。だから、愛情を注いであげることで二人の精神状態が安定するのであれば、いくらでも愛情を注ぐつもりでいる。
「ハルト船長、おはようございます」
ルミナがハルトを起こしに来る。
「おはよう、ルミナ」
「食事の準備ができていますので食堂へどうぞ」