#その119 ねえ、愛し合うって何するの?
#その119
「よし、じゃあ航路このまま、最初の当直はルミナに任せて、残りは休憩に入ってくれ」
「了解!」
*IWS2へ もう一度休憩
宇宙船ルミナの乗組員は航海を開始してから初めての当直と休憩を体験する。
「当直は私に任せて船長もお休みください」
「ルミナ、ありがとう。じゃあお言葉に甘えて休憩させてもらうよ」
宇宙船ルミナの乗組員たちはそれぞれ自室に戻り休息を取ることにしたようだ。
ハルトが船長室で仮眠をとっていると、またまたドアがノックされる。
「とんとんとん・・・」
「誰だ」
「ノバだよ、入ってもヨイ?」
「いいぞ、開いてるから」
ハルトの部屋のドアがすっと開く。
入ってきたノバは後ろ手に何か持っているようだ。
「えへへー、船長!」
ノバは機嫌よく言う。
「ん?どうした?」
「ねえねえ、船長、夕べルミ姉と愛し合ったんでしょ?」
「ああ・・・そうだよ?」
「ねえ、愛し合うって何するの?」
「それはな・・・抱き合ってキスするんだよ」
「そうなんだ、だったら船長とノバももう愛し合った仲だよね」
「そうだな、昨日愛し合ったよな」
「うそ、船長とノバが愛し合うのと船長とルミ姉が愛し合うのってなんか違う気がするんだけど」
「まあ、そうだな・・・」
「ノバは船長もルミ姉も好きだし、一緒に居たいし、ずっと一緒に航海したいけど・・・」
「ん?どうした?」
「ルミ姉と船長を取り合うのはやだなあって思ってるんだ」
「そうか・・・それは俺も困るなあ。」