#その118 あんたみたいなネンネはまだ知らなくてもいいのよ
#その118
「ねえねえ、夕べ、ルミ姉とハルト船長はなにしてたの?」
リリアが不思議そうに二人に尋ねる。
「リリア、二人はね、そうね、愛し合っていたんだよ。」
ノバが分かっているかのようにリリアに説明する。
「ノバ姉、愛し合うってどうすること?」
「あんたみたいなネンネはまだ知らなくてもいいのよ。」
「ノバ姉の意地悪!」
ハルトはネンネがネンネを諭している様子に笑みがこぼれる。
「みんな、朝ごはんにしよう。」
ハルトがそう声をかけたので、一同はぞろぞろと食堂に移動する。
「はーい!」
こうして宇宙船ルミナは新しい星へと旅を続ける。
*宇宙船ルミナⅡについて
「ルミナ、新たな機体の概要を説明してくれないかな」
「はい、宇宙船ルミナは100m級の中型船に進化しています」
「エンジンについてはノバが説明するね。メインエンジンは量子プラズマツインエンジンだよ。もちろんハイパードライブOKでーす。航法ユニットとしてこのノバ様がいるので、インターワープステーションを経由して星間航行することがもちろんOKだよー」
「リリア、量子プラズマキャノンについて説明してくれ」
「キャノンについてはリリアが説明するね。船首に新しく装備されたのは量子プラズマキャノンだよ。こっちもツインになったんだよね。今までのライフルに比べると出力比200%(当船比)といったところかなあ。連射速度もすっげえ速いよ。」
リリアは一気にしゃべる。
「アリスが火器管制ユニットとして手伝ってくれれば、2台のキャノンとフリームーブを使って、同時に100個のターゲットをロックして、キャノン連射、殲滅することができちゃいそうなんだ。この場合、斉射ではなく、ロックしたうえでの連射ってところがいいよね」
「3人ともありがとう。まあ宇宙船ルミナはかなり強くなったってことでいいよな」
「ルミナより船長、ただ、強くなれば強い敵を引き寄せるが宇宙の法則なので、十分気を引き締めるる必要がありますね。」
「ノバ、そうだな、それは気を付けよう。みんなも頼んだぞ」
「はーい!」
「ノバ、インターワープステーションまでどのくらいかかるんだ?」
「ノバより船長、このまま進めばあさってにはステーションに到着できます」