#その116 船長、ルミナもお隣よろしいですか?
#その116
そこにいるのは等身大となったルミナだ。操船室で任務に就いている時と違い、薄いブラウンのナイトドレスに身を包んでいる。
しっとりとした成人女性の色気がRAI実在人工知能なのに醸し出されている。
「船長、ルミナもお隣よろしいですか?」
「ルミナ、ああいいとも」
ハルトはそういうと手を広げてルミナを迎え入れる。
「ハルトさん、ようやく二人きりになれましたね」
「そうだな、先にノバが来ちゃったからな、待たせたね」
ハルトはそういうとルミナを抱き寄せてキスをする。
「ん・・・ちゅ・・・」
ルミナもキスを返す。
「船長・・・んっ・・・」
「ルミナ、大好きだよ、いつもありがとう」
ハルトはそういうと再びルミナにキスをする。
「私もです・・・ハルトさん」
二人のキスは長く続く。
やがて少し離れるとお互い見つめ合う。そしてもう一度唇を重ねる。今度は舌を絡ませる大人のキスだ。
しばらくお互いの舌の感触を楽しんだあとゆっくりと唇を離す。実体がないルミナをハルトは抱きしめることはできないし、キスの感触を感じることも本来はできない。
でも、RAIであるルミナとは精神レベルでつながることができるので、感じる、ことができるのだ。
「ルミナ・・・」
ハルトはそうつぶやくとルミナの髪をなでる。
「ハルトさん・・・」
ルミナはそういうと再びキスをせがむ。今度はハルトもそれに応じて長いキスをする。そしてまた唇を離す。
「ハルトさん、大好きです」
「俺もだよ、ルミナ」
ハルトは再びルミナをぎゅっと抱きしめる。