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#その106 *惑星アルメリア 中間ドック アリスの秘密

#その106


 ルミナはハルトにほんとにそれでいいのか、と目で問うが、ルミナは動じない。


 ならばと、ハルトは席を立ってドックの奥にある寝室に向かう。ドアを開けるとそこは大きなふかふかのベッドがどーんと置かれている、まさに寝室だ。ハルトはどさんとベッドに身を投げ出すと、久しぶりの休憩にううーんと大きく背伸びをする。


「あー、このまま寝てしまいそうだな・・・」

 ハルトはわざわざルミナに聞かせるように大きな声でつぶやく。


「とんとんとん・・」

 寝室のドアをノックする音がする。


「どうぞ・・」

 ハルトがそう返事をすると、ルミナが顔をのぞかせる。


「ん?どうした、ルミナ」

「ハルトさん・・・今夜はここで一緒に寝てもいいですか?」


「ああ、もちろん構わないよ。隣のベッドでいいかなあ?」

「嫌です!意地悪ですね」


 そういうとルミナはハルトが寝ているベッドに飛び込んでくる。ルミナはハルトに甘えるように抱きつくと目をつぶる。ハルトはそんなルミナをやさしく抱き寄せると、そっとキスをする。久しぶりの二人だけの静かだけれど熱い夜の幕が開く。


*惑星アルメリア 中間ドック アリスの秘密


 翌朝、ハルトが目を覚ますと、横に寝ていたはずのルミナの姿はすでにない。あわててドックに向かうとルミナはノバとリリアを指揮して宇宙船ルミナ船体の傷や破損の確認をしている。


「ルミナ、ノバ、リリア、おはよう」

「ルミナ、船体の破損状況はどうだ?」


「現在破損個所は見つかっていません。ルミナⅡに大きくなった船体部分も問題ないようです」

 ルミナが報告する。


「ノバ、量子ツインエンジンの調子はどうだ?」

「新しい量子プラズマツインエンジンの調子いいよー、量子エンジンだから宇宙空間にいる限りエネルギーには困らないよー」


「リリア、プラズマライフルはどうだ?」

「新エンジンにパワーアップしたプラズマライフルの出力は50%は増やせるよー、ただやりすぎると破損の原因になります」



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