表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/647

#その105 *惑星アルメリア 中間ドックのバカンス

#その105


「ルミナより船長、でも常にエネルギ-満タンというわけではありません」


「ルミナへ、じゃあどうやってエネルギーを得るんだ?」

「今までのように量子プラズマジェネレータを使って、宇宙空間から量子プラズマを取り込み、エネルギーに変換します


「そうか、ソーラ発電のようにエネルギーを得るまでには時間がかかるということでいいのかな」

 ハルトにとっては技術的な説明の理解は難しいことの一つだ。


「そうです、そんなわけで今、量子プラズマジェネレータをフル稼働して、エネルギー充填中です。何もできないので、明日一日はこのままバカンスってことでどうでしょうか?」


 ハルトは最近まとまった休みをとってないことを思い出す。このままでは宇宙船ルミナはブラック企業になってしまう。


「わかった、そのまま充填を継続してくれ。」

「アリス大統領、そんなわけで今日はもうやることがないから、そろそろお開きでどうでしょうか。」


「ハルト船長、わかりました。お食事はそちらのテーブルにあるので、ご自由にお食べください。お休みはドックの奥が寝室になっているので、こちらも適宜お使いください。」

「アリス大統領、ありがとう。ではまた明日。」


 アリスはまだ心残りがあるようであったが、ハルトの笑顔に見送られて姿を消す。アリスの退場を確認するとようやくハルトはルミナに話しかける。


*惑星アルメリア 中間ドックのバカンス


「ルミナ、ようやく我々だけの時間になったよ」

 ハルトとルミナはテーブルを囲んで、夕食の真っ最中だ。


 ハルトはがつがつと食べているが、ルミナはそんなハルトの様子をにこにこしながら見ている。ノバとリリアはドック内鬼ごっこに夢中のようだ。ルミナはせっかくハルトと二人きりになったというのに機嫌が悪く、ぷんすこ状態である。


「ハルトさん、アリス大統領がちょっと可愛いからってデレデレするから・・・」

「いや、ルミナな、そんなことは決してないぞ」


 そんなことを言いながらぷんと口をとがらせて、むくれているルミナは本当に可愛らしい。


「さて、せっかく寝室を用意してくれたことだし、今日はもう寝るよ」

 ハルトはそういうと、ルミナの顔をじっと見る。


「ハルトさん、おやすみなさい。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ