#その101 うちの船長がお恥ずかしいところを見せてすみませんね
#その101
「おお・・」
「ハルト船長!」
「はは、はい。」
アリスに見とれていたハルトはルミナのとげっぽさ満載の一言で正気に戻る。
「ルミナよりアリス大統領、うちの船長がお恥ずかしいところを見せてすみませんね」
「いえ、そんなことはないです」
*惑星アルメリア 空間ドック
「ところで報酬ですが、手付として前金で半金、達成後に残り半金と見つけたロストテクノロジーでいいですか」
「ルミナさん、もちろんそれでいいです。よろしくお願いいたします。」
アリスはそういうと深々と頭を下げてみせる。
「ハルト船長、じゃあそういうことで、請け負いましょうよ」
「わ、わかった、ここには上陸しないのかい?」
「ルミナより船長、ついさっきまでミサイルをぶっぱなして来た相手をすぐに信じちゃだめですよ」
「じゃあ、この船の点検はどうしようか」
「アリス大統領、宇宙港から独立した、できれば浮きドックはないですかね」
「ありますよ、今は使える宇宙船がここにしか駐機していませんが、ここから距離100ほど離れた場所に空間浮きドックがあります。宇宙船ルミナとあなた方の操船技術であれば入ることができるでしょう、そこをお使いください」
アリスはそういうと、空間ドックの場所をルミナに転送する。
「ノバ、そこの場所、わかる?」
「うん、わかるよ、海上の空域だね、何もない場所だなあ」
「そうか、危険はなさそうだな」
「うん、大丈夫だと思う・・・じゃあ、ナビゲーションセットするね」
ノバはそういうとアリスから送られてきた場所までの航路を素早く計算し、ナビ設定する。
「ルミ姉、これでどう?」
「ルミナよりノバへ、素早くなったねえ、エンジンコントロールまで入っているじゃないの?」
「ノバ、すごいでしょ、ホメテ?」
「ルミナへ、ここで船を降りて、アリス大統領に謁見したいんだけどな・・・」
ハルトはミサイルぶっ放して来たのに超絶美少女のアリスに会ってみたいのだ。