表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

memory5.家族

「ただいま、葉月さん」学校から帰ってきた裕貴君が部屋に入ってきた。

「お帰りなさい」あれから少しずつではあるが慣れてきたようで良かった。


「お帰り~」大倉さんも自室から出てきた。

「今日、学校でイースターエッグ作ったんです」はいっと見せてくる。

「裕貴君、お絵描き上手だもんね。良くできてる」嬉しそうな裕貴君。

「これ玄関に飾っておきましょう」

「そうだね。そんな時期ですか」

のんびりしていた大倉さんが「ああ、そういえばお花見の時期ですね」

「確か近くの公園はもう見頃でしたよ」

「丁度明日は学校がお休みですし行きましょうか。お花見」大倉さんの一言でお花見が決定した。


翌日、お弁当など一式を持って近くの公園に向かった。もちろんお弁当は手作り。張りきって作った自信作。

二人はトイレに向かっていた。


シートを広げ、お弁当をだしていると「あら~橘先輩じゃないですかぁ。ご無沙汰してますぅ」この声は美加。

「もう先輩じゃないかぁ」ふふふと笑う美加。その横にいるのは智久。まずいという顔をしている。

「一人でお花見?寂しい~」

「もうやめろって」智久が止めるがまだバカにする美加。

「それともお母様達とですか?一人で場所取りお疲れ様ですぅ」


もうやめて欲しい。手をギュッと握っていると向こうから「お母さん!」、「葉月っ!」大倉さんが裕貴君を肩車してこちらに戻ってきた。

「は?お母さん?」美加は呆然としている。「こちらの方は?」そこで裕貴君を降ろす。「元の職場の…後輩です」

「そうでしたか。その節は妻が大変(・・)お世話になったようで」ニコニコと挨拶しているが黒い笑いの大倉さん。

「ほら裕貴、挨拶しようね」

「はい。初めまして、大倉裕貴です」

「え?子供?」

美加が大声で「何で先輩にイケメンな旦那と子供がいるのよ!あり得ない!」

「もうやめろ」そこか。昔から何も変わっていない。


「そういう事だから」と無視しようとすると今度は大倉さんにターゲットを変更した。「私、葉月さんの後輩だった山内美加って言いますぅ~。大倉さん、良かったら一緒にお花見しませんかぁ?」お前には彼氏がいるだろうよ。

「すみません、今日は家族(・・)で楽しみたいので。山内さんは彼氏さんがいらっしゃるから、お邪魔してはいけませんね」

「…!」美加はフンッと言って去っていった。


「ありがとうございました」

「いえ、俺だけ近くにある販売機で飲み物を買っていたんですよ。そうしたら先ほどの会話が聞こえたので、ひと芝居打ちました。ご迷惑でしたか?」

「いいえ、助かりました」

「裕貴君もありがとう」エヘヘとわらう裕貴君。「本当に家族みたいね」

「もう家族じゃないですか」その一言に顔を赤らめる私だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ