memory12. プール
今日は3人で大プールや流れるプール、ウォータースライダーなどがあるテーマパークに来た。
「晴れて良かったね」
「はい」
裕貴君は目をキラキラとさせている。
そんな中、キャアキャアと女性の声がする。
「ちょっと…すみません」修司さんの声が聞こえる。ああ、いつものように群がっていられているのだろう。ようやく修司さんがこちらに来た。
「!!」イケメンだけではなかった(失礼)無駄なく引き締まった体。まるでモデルさんのようだった。これは女性達が騒ぐのも頷ける。
「すみません。お待たせしました」もう疲れた顔をしている。思わず視線が体に釘付けになってしまう。
「何かおかしいですか?」
「いえ、失礼ですが筋肉質なんですね」
「ああ、中にばかりいるので気分転換にもなるし部屋で運動しているんですよ」
「そうだったんですね」知る事はまだまだある。
「お父さーん!」裕貴君がこちらに向かって手を振っている。「今行くよー!」修司さんが裕貴君の方に向かった。本当の親子みたいだ。でも私はどうなのだろう。ちゃんと母親役をやれているのだろうか?そんな事をずっと考えている。
一人でいると「ねぇ、お姉さん。一人なら俺らと一緒に遊ばない?」チャラそうな男性二人組が声をかけてきた。
「わ、私っ?」
「一人でつまらなくない?」
「あの…私、家族で来ているので」
「兄弟と?旦那さん一緒にいないみたいだしさ」やっぱり私って母親役できていないんだ。そう思っていると「俺の妻に何の用事ですか?」そこには裕貴君を連れた修司さんがいた。「チッ、何だよ。紛らわしいな。子供付きのおばさんじゃん」
おばさん!?
「この歳の女性の魅力が分からないなんて子供だな。さっさと行けよ、クソガキ」睨んでいる修司さんなんて見た事がない。うるせえっと言って二人組は逃げていった。
「ありがとうございます。修司さん」
「そんな事はないですよ。やっぱり違う水着が良かったかな…」
「え?」
「いいえ」最後の方は小声で分からなかった。
「お母さんも遊ぼう」裕貴君が誘ってくれる。さっきの二人組はお断りだが可愛い子供はオッケーだ。
「よし、遊ぼう!」こうしてプールを皆で満喫した。




