第34話
王宮宝物庫へ行くオレ
漆黒のフルプレート装着。
そして日本への転移石をつかった。
ドシンっっ！！
前回訪れた東京ギルド本部に、転移した。
前にいたギルド職員達はいなかった…
全員変わったみたいだ。
キョロキョロ辺りをオレが見渡していると
「く、黒騎士殿か?」
ハゲたツルツルのおっさん。
「誰だ、お前は?」
「わ、わたしはギルドマスターだ！ 先日
案内で手違いがあった」
チンピラパーティーみたいな
山賊殺戮の件だっけか?
「知らん！」 もうすっかり忘れたオレ。
「あ、な、ならこれは? 」
カツラをかぶるおっさん。
「ああ、この前の！
食事ご馳走しなかった奴だな！」
黒騎士殿が前回来たとき、
ギルド本部で食事をして日本に取り込む予定だった思惑があるギルドマスター。
「す、すまない…手違いだったんた！
もちろん原因の職員は解雇した ！
な、なにかお詫びを…」
自分のメッセージアプリラーイン誤字送信ミスを
部下に責任転嫁した
ツルツルハゲギルドマスターだった。
「当たり前だ！はやく誠意をみせろ！」
傲慢なオレ まあ、ぼんくらニート王子で有名だし
別にコレくらいはいいだろ！
ギルドマスターの応接室
今は後ろに代理と付け足してあり
ギルドマスター代理応接室と書いてあった。
オレが前にギルドにきて
チンピラ山賊パーティーを50人殺戮した件が
あったからギルドマスターは責任を取ったらしい…
だがギルドマスターは
黒騎士殿を全国指名手配にするわけにもいかず
世論を欺くかたちで、
防犯カメラの一部を切り抜き
ニュースに報道させた。
本来はギルドマスターのラーイン誤送信
黒騎士を成敗しろとのニュアンスに
受けとってしまった受付女性
受付女性から応援を求められたチンピラパーティー
が黒騎士につっかかり
返り討ち 殺される。
が、日本の現状は
チンピラパーティーの悪事
（重犯罪ではないが悪さはわりとしていた）
の証拠を出し問い詰めた黒騎士殿。
改心しない、認めないチンピラパーティー。
チンピラパーティーが証拠隠滅をはかり
黒騎士殿に襲いかかる
それを黒騎士が成敗 殺害。
となり、過剰防衛の罪だけだが
本人不在の中で裁判
勝手に話は進み不起訴（お咎め無し無罪）
となってた。
本当のことを知ってるギルド職員は全員解雇
しゃべったらわかってるな?と日本政府より圧力
を掛け証拠も隠滅済。
印象操作のため
ニュースに流した防犯カメラ映像は音声はなし
（会話のやり取りでばれるため）
いろいろ切ったりはったり編集で
黒騎士殿に非がないように作った防犯カメラ映像を
ニュースで流したのだ。
管理が出来ていなかったギルドマスターのわたしは
責任を追求され頭を丸め
（黒騎士の殺戮を見たり、
いろんなストレスで勝手に全部ハゲた）
謝罪会見をした。
そしてギルドマスターから
副ギルドマスターへ降格。
だが新たなギルドマスターがいないから
（今後派遣されたり、昇格される者がいないのも
ギルドマスターは知ってる）
降格処分にも関わらず現ギルドマスター代理となり
結局なにも責任はとってなかった
ギルドマスターだった。
コレはお偉いさんあるある日本の闇だった。
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