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「自分に。」

えー・・・・・。まァ言い訳をするとすれば。

学校が忙しかった・・・・・・・ってところですヵ・・・・・・・・・・

読んでる人は居ないかも知れませんが、これからなるべくかけるように

がんばれます!!!!!!!1


神原神音は立っていた。俺を見下すように立っていた。

「解らないわね。なぜ、自分が生き残ったのに、そんな顔をするのかしら?」

まるで死にかけの虫にでも話しかけるように、彼女は言った。

「・・・・・なんで・・・・」

「?」

「なんで、そんなこと言うんだよ・・・・。悲しいのは当たり前だろ・・・・。

友達が死んだんだぞ・・・・・?それなのに喜んで笑顔になれってのかよ!?」

その言葉を聞いても、彼女は無表情のまま、俺を突き放すように言う。

「わかりません。私には友達というものがありませんからね。みな、わたしの能力を知った途端に

いなくなりましたから」

「・・・・能力・・・・?」

「ええ。テレポート、とでも言うんですか。こんな風な」

神原は足元に落ちていた小石を拾い、俺に見せるように石を持った手を突き出すと、


小石が消えた。その瞬間、俺の左手に何か違和感があった。手を広げると、ついさっき神原の手の上にあった小石が、俺の手の上においてあった。


「な・・・・!?」

「みな、気味悪がって私から距離を置きました。同じ人間なのに、化物でも相手でもするみたいにね」

神原はさも当然のように言い放った、けど、その時、俺は神原が酷く悲しんでいるように見えてしまった。

「では、行きましょうか。」

神原はそう言うと、俺に背を向けた。

「行く・・・・・って、どこに?」

神原は即答する。

「バチカンです」

バチカン市国といえば、ヨーロッパに位置する、世界で一番小さな国。だったっけ?

「そんなトコに・・・・・・何しに行くんだよ・・・・・」

聞くと、神原が俺の方に向き直り、説明を始めた。

「あなたや私のような『異常なチカラ』を持つ者。すなわち能力者。

彼等を『保護』する施設がそこにあります。能力者がこんな壊れかけの世界で生きていくのは困難ですから・・・・・・。

私は現在、あなたのような自分の『チカラ』に気付いていない者たちの保護するために、地震などの災害で壊れた国に来ています」

結局。何が言いたいのだろうか。彼女は。

能力者だの、チカラだの、とんだ二次元少女に会ってしまった。


そう思える内は、まだ人間だったかもしれない。


「あなたのように・・・・・・って俺は手を使わずに、ものを動かしたりできないぞ?」

またもや、神原は即答する。


「自分でおかしいと思いませんか?これだけの地震で、傷一つつかない自分が。ついさっき、目の前で友達が汚い肉塊になったのに、平然と私と話せている自分に。」


「・・・・ッ!!」

一瞬で、喉が干上がった。


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