キッカケ
初作品です。
自分の妄想を小説に起こしてみただけなので、割と短めになるようにしたいと思っています。
そのうちエロい展開があると思います・・・
私には最近気になる人がいる。
多分、好きなんだろう。
ただその人とは会ったことがないし、どんな顔なのかも知らない。
なぜなら、その相手はゲーム実況者で私はチャンネル登録者の一人にすぎないからだ。
きっかけは普通に、動画サイトで1つの動画を見つけたことだった。
そのころ私は、片想いしていた男性から勧められたオンラインゲームを始めた頃。
早く上達してその男性と一緒にプレイしたいと思い、動画サイトで上達のコツを調べていた。
最初は初心者向けの上達動画を参考に、練習という名の『ゲーム遊び』をしていた。
練習するうちにゲーム自体にもハマってしまい、そのゲームのプロ選手の動画を試聴するようになってきた。
上手な人のプレイを見ることで練習や知識を得ることになるのだろうが、私は単純に他人の上手なプレイを見るだけで楽しめていた。
そんな時に見つけたのが、彼。
彼もまたプロ選手として活動しており、「ポコたろー」というユーザーネームで国内外の大会に出場していた。
彼の所属するチームは、国内では割と有名らしく、また強い選手も多く所属しているようだった。
さらに、彼はプロ選手としての活動と並行して、動画サイトで生配信を頻繁にしており、一定のファンもいるようだった。
とはいえ、日本はゲームがeスポーツとして定着しているし、プロ選手も多くいる。
動画サイトで検索すれば、彼のように活躍している選手は他にもいた。
でも彼のことが気になってしまったのは、大きな理由があった。
それは、ゲームプレイ中の彼の声に惹かれてしまったからだった。
心地よい低い声と落ち着いた話し方、その反面、まれに子どもっぽ笑い方をする。
そんな、彼のことがすぐにお気に入りになってしまった。
ゲームの上達のために視聴していたはずなのに、ゲーム内容よりも彼の声を聞くことに集中してしまう私。
当時は、ただのファンであり恋をしているわけではないと思っていた。
しかしその一方で『私って声フェチだったんだな』と自覚していた。
ーーーーーーーーーーーーーー
読んでいただいてありがとうございます。
誤字脱字があれば、その都度修正いたします。