これから
門を離れたあと、森に帰った。
俺は世界樹のあった木の下でうずくまっていた。
これから、俺の人生は始まると思っていた。
これから、最強になれると。
だが、まさか100を越えている老人になっているとは。
これからどうしようか。
こんな老人になっては最強を世界中に知らしめ、最強と認めさせることができなくなってしまった。
いっそこのまま死ぬまで平穏に過ごすのも悪くないんじゃなかろうか。
そうだ。いいじゃないか。
自然に囲まれてひっそりと死ぬのも悪くない。
はず…なのに…なんで…
「俺の胸はこんなに昂っているんだ…」
強くなることを追求すると、最強についての妄想をしていると。
胸の昂りを押さえられなくなる。
そうだよ。俺は最強になりたかったんだよ。
そのために何十年も努力してきたんだ。
それを歳を取ったくらいで諦めていいのか?
いいはずがない。
俺の人生はもうすぐ終わるかもしれない。
なら、それまでこの人生、楽しんでやろうじゃないか。
そうだな。
手始めに町を1つ吹き飛ばすとするか。
皆さんどうもこんにちわ。
松尾です。
今回は特になにもありませんので、ありません。
お気に召されましたら、高評価、次話の愛読の方よろしくお願いいたします