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爆裂狂人  作者: 松尾 愛
6/8

手鏡

今回はちょっと長いねん

「次、おい、お前止まれ!」


 中年くらいの門番に止められた…。


「?」

「いや、?ではないだろう。通行証を出せ」

「通行証?なんだそれは?」

「町を行き来するのに必要なカードだよ。町をでるときに登録しただろ」


 いつの間にかそんな制度ができていたのか。昔はなかったな。


「もってないぞ」

「もってない?盗賊にでも襲われたか?」

「いや、作ってない」

「作ってないって、はぁ?」

「仕方ないじゃないか、そんな制度ないときからずっと外にいたんだから」

「そんなの信じられるわけないだろう。この制度は100年前にできた制度だぞ。普通そんなに長い期間外にいるか?」


 いや、おかしいだろ。俺が人里にでていないのは精々15年程度のはずだぞ。


「そんなはずはない。俺は20歳だぞ。数十年前まではそんなのなかったはずだ」

「お前、ほんとにいってんのか?どうみても90歳はいってる顔してるぞ」


 なんだとこいつ。俺よりちょっと年上だからってなめやがって。誰が90だ。


「いいや、20だね。よくみろよ。若々しい顔してるだろ?」


 ずいぶん自分の顔は見ていないが、きちんと20歳らしい顔つきにはなっているはずだ。


「まじでいってんのか?おい、ちょっと鏡もってこい」


 奥から俺とタメくらいの、がっしりとした体格の青年が手鏡をもってきた。

 中年門番は手鏡を青年から受け取ると、俺に渡してきた。


「ほら、自分の顔見てみろよ」


 はぁ、こいつ感性イカれてるだろ。俺がそんないってるはずないってのに。

 俺は渡された手鏡でハンサムになっているであろう顔に鏡を向け、


「……は?え?」


 そこに写っていたのは、白髪の、顔にこれでもかとシワのある、しわくちゃのおじちゃんであった。

 その顔には若々しさなど感じられず、今にも死んでしまいそうだった。


「いや、おかしいだろ。俺は20のはずだぞ?なんだよこれ、お前、この鏡に変な魔法でもかけてんだろ?じゃないとこんな顔なはずねぇよ!」

「いいや、それがお前の顔だ」

「うそ…だろ…」


 そこからはあまり覚えていない。ただ、気づけば町に入るのを忘れて、来た道を引き返していた。

今回はワイ、ちょっと頑張って長めにかいてん。


誉めてもええんやで?


とりま、面白かったら高評価と次話の愛読もよろしぅー!!

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