第1話・新しいクラス 新しい出会い。
私は、南川 彩。
皆からは、さやっちとか さやさやって呼ばれている。
今日から、小学6年生!
最後の小学校生活だから、思う存分楽しむんだ!
「あ!さやさや〜。こっち!こっち〜!」
「まみ〜。」
まみは私の1番の友達。
「同じクラスだったよ〜」
「まじ!?うれしぃ〜!!!」
まみが笑いながら言った。
「さやさやの好きな人も同じクラスだよ!」
すんごいうれし〜
ずっと違うクラスだったんだよね〜。
まみは、すごく頼りになるし 口も堅いから恋愛話は持って来い!の人〜
憧れるんだよね〜。
そういえば、まみの好きな人は〜…。
「あ!あった!まみも好きな人と同じクラスじゃん〜。」
「あ…。本当だ!うれし〜。」
そんなこんなあって、クラスの教室に向かった。
「わ〜。楽しいクラスになりそう。楽しみだね まみ!」
「そうだね〜。」
自己紹介が始まった。
もう、ほとんどが知っている人で 結構たいくつ…。
「ねぇ?さやさや。あの子知ってる?」
「知らないお〜?新しい子かな?」
その子は、ぐしゃぐしゃの髪に眼鏡をかけている小柄な女の子だった。
「5−2組から来ました…。」
あ!隣のクラスにいたんだ!
「名前は………。」
「地味子で〜す!」
その子の後ろから、高くて意地悪そうな声がした。
「ち……ちが…。」
「はぁ?何言ってるの?聞こえな〜い。」
あ…思い出した!
あの子たしか1年背の頃から、あの2人組にいじめられてた子!!!
先生が止めに入った。
「ちっ。つまんね〜の。」
なんてごちゃごちゃ言いながら自分の椅子に座った。
「なんか凄いね・・・。」
まみがこそっと言った。
「そうだね・・・。」
チャイムが鳴って私は教室を出た。
その時、小さい男の子にぶつかった。
「あ!ごめん!おかあさんと逸れちゃったの!?」
その小さい男の子はきっと睨んできた。
「何言ってんの!?僕、小5なんだけど。」
「そ〜なの!?ごめん思わず…。」
「おめぇなんて言うの?」
名前聞かれてんのかな?
「私?私は…南川 彩だよ。」
「僕は小峰 諒太。覚えといてよ!」
「う…うん。」
異様な会話だった。
しかも、あの子が小5なんて思わなかった〜。
「さやさや!今日は午前で終わり!さっ帰ろう。」
「明日から6時間か〜。最悪〜。」
「はははっ。確かに〜。」
続くお。