小ネタ解説
【チェシャ猫】
モデルはチェシャ猫。
姿を自由に消せることから、気配を消せる神出鬼没の青年に。
チェシャ猫そのものがイギリスの慣用句「チェシャ猫のように笑う」が元ネタとなっています。それを「猫のない笑い」と捩り、体がないのに笑う猫のにやけ顔だけ残っているのがチェシャ猫です。
拙作のチェシャ猫はそれをさらに捩り「猫のない笑いのない猫」、すなわち全く笑わないキャラクターになりました。
因みに彼が紅茶党なのは、「不思議の国のアリス」がイギリス発の物語だからです。
【姫野愛莉】
モデルはハートの女王。
所謂女王らしいわがままな性格ではありませんが、メンタルが強く、意志を押し通す圧倒的な存在感のある現代的女王様です。
ハートの女王は気に入らないものにすぐ「首を刎ねよ」と命令しますが、実際に自分で刎ねたことはありません。愛莉も、レイシーをビビらせる能力はありますが、実際に処刑するのは彼女ではなくチェシャ猫です。
冷たくされるのが好きだったりしてちょっとマゾっぽいですが、そんな冷たいチェシャ猫を「かわいい」などとペット感覚で愛でているので、やっぱり多分女王様。
アリスモチーフの作品を描くなら主役はアリスではなく女王、と決めていたので、夢を叶えてくれた子です。
【時宮白】
モデルは白ウサギ。
狩人の仕事の窓口業務=不思議の国へ誘う案内人。臆病な性格も引き継いでいます。
白ウサギは遅刻癖があり常に時計を気にしているキャラクター。シロちゃんは八年前から時が止まったままという人物になりました。
白ウサギが貴族であることから、高貴な家柄→由緒ある茶道家となりました。
【レイシー】
Lacie。アリス(Alice)のアナグラム。
「不思議の国のアリス」では、「狂ったお茶会」で眠りネズミが披露する話の中にレイシーという女の子が登場します。
【羽鳥恭介】
モデルはイカレ帽子屋。
「不思議の国のアリス」の帽子屋のモデルといわれているセオフィラス・カーターは、シルクハットを被った用務員だったそうですが、発明家でもあったとか。トンチキな発明をする変わり者だったとのことなので、羽鳥も物作りが趣味の変人になりました。
【深月平哉】
モデルは三月ウサギ。
発情期のウサギは気が狂ったような挙動になることから、狂ったお茶会のメンバーになっているキャラクターです。
深月は年中発情期なのでチャラいのですが、根は真面目です。
【山根夢子】
モデルは眠りネズミ。
眠りネズミというのはヤマネのことだそうです。現代劇において眠そうな人物を描こうとしたとき、働き詰めでいつもくたくたでうつらうつらしてしまう人、という人物像が浮かび、こういうキャラクターになりました。
【小栗海代】
モデルは代用ウミガメとグリフォン。
涙脆い代用ウミガメと明るいグリフォンを併せたキャラクターです。「不思議の国のアリス」では代用ウミガメもグリフォンも素敵なキャラクターですが、拙作ではその二面性、そして情熱的故に流されやすく、本質を見失ってしまうという性質から、中ボス的な立ち位置になりました。
【巡】
モデルは公爵夫人。
チェシャ猫の飼い主ということで、拙作のチェシャ猫を突き動かす存在として描きました。
「不思議の国のアリス」の公爵夫人はマルガレーテ公爵夫人をモデルにしているといわれているため、「マルガレーテ」の愛称「メグ」から名付けました。
豚のぬいぐるみにペッパーという名前をつけているのは、公爵夫人の登場シーンで赤ちゃんが豚になるところ、料理人が胡椒を振っているところから。
【有栖川瑠衣】
作者の筆名であるルイス・キャロルから。
ルイス・キャロル氏は数学者なので、先生です。
【ダイナ】
アリス・リデルの飼い猫の名前から。
【上戸和寿】
白ウサギのモデルになったといわれているヘンリー・ウェントワース・アクランド氏の名前から。




