表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/316

バケモノ

走る。

とにかく走る。


もう、何時間走っているのか分からない。


すでに半数は脱落しているだろう。

俺はミルコ。王国軍兵士だ。

今は第8軍に所属している。


新たに新設された8軍は、後方撹乱、潜入、暗殺が主な任務だ。

敵の後方に回るためには、体力が必要だと言われ、毎日走らされている。

ただ、何時間走れとか、訓練所何周とか、目標を知らされてないのだ。


これがキツイ。

あと何周とか、目標が有れば頑張れるのだが、ゴールが分からないのは、心が折れる。

だが、先頭を走ってる人が、終わりと言うまで走れとの命令だ。


命令に従うのが軍だ。

走りながら、水筒から水を飲む。

少しむせたが、飲まなきゃ倒れる。

あの人、小柄なのに体力あるのね。初めて知ったわ。


「少佐〜、もう半分も残ってませんよ〜どうします〜!」


俺が聞くと、少佐は、

「じゃあ、あと50人脱落したら、終了だ。そのかわりスピードアップで! 周回遅れになったやつは脱落で。脱落者達には、罰ゲームあるからな! じゃあ行くぞっ!」


そう言って、先頭を走ってた少佐が、更にスピードを上げた。

バケモノか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ