新たな装備
戦後、軍の大異動が有った。
戦死や負傷の為、人数が減った事による、大量の新人が入って来た。
パトリック関連で言えば、ウェインが抜けた。
サイモン中将の所に異動である。
聞く所によると、中将にみっちりシゴかれてるとか。
まあ、将来の婿に対して、後遺症になるような怪我はさせないだろう。
そう、ウェインの婚約が、決まったのだ。
リア充爆ぜろ。
第8軍は、新たに新設されたので、特訓の最中である。何せ、これまでとは全く違う働きが望まれているからだ。
いわゆる後方撹乱、潜入、暗殺が主な任務。
それと、盗賊の捕縛も任務となった。
盗賊については、パトリックが、
「対人戦闘と、潜伏などの訓練になる」
と、言い出したためだが。
装備も一新された。
森では邪魔になる槍は短い物に変更された。剣は基本片手剣、もしくは刀。
弓矢は、小型で携帯性の良いものに。
距離は捨て、命中度重視で訓練中である。
次に、投擲武器。
投げナイフは、回収出来なかった時に、予算的に辛いので、もっと単純に、前世の記憶から引っ張りだした物。
「手裏剣? ですか? 初めて聞く武器ですが、これ、どうやって投げるのです?」
と、聞かれて、手本を見せると、なかなか好評であった。
ただ、鍛冶屋には、かなり文句を言われた。
「数が多すぎる! 殺す気かっ!」
「鋳造なんだから、まだマシだろ!」
殺す気なんかさらさら無い!




