密談
「以上です!」
ジョシュ監察官の報告が終わる。
「サイモン、どう思う?」
王の問いに、
「確かにあやつは、冷酷な所があるようです。兄達への処分も、なかなか酷いものでした。
が、それは基本リグスビー家にだけでしょう。
部下には多少恐れられてはおるようですが、国に対しては忠実であると思われます」
サイモンは思うままに答える。
「確かにな、報告でも、カーリー家には、アッサリと首を飛ばしたというし、残虐性がある訳では無さそうだ。まあ、尋問の件は置いておくが」
と、少し笑いながら王が言う。
「私は、正直怖かったです。蛇に睨まれたカエルの気分でした。腕前は、中の上から、上の下くらいでしょうが、面と向かった勝負ならいざ知らず、戦場であったなら、勝てる気がしません」
ジョシュ軍曹が言葉に出す。
監察官は強い。何故なら監察する相手が逃げないように見張るのが仕事だからだ。
「確かに、これまでの戦闘でも、光るものがあるとの報告がある」
これはサイモン中将の言葉。
「ふむ、蛇に睨まれたか。なるほどなるほど。よし、いい事思いついた! それと、帝国のボンクラ第三皇子だが、それもパトリック少尉だろう? 少尉をもっと上手く活用できる部署は無いか? もったいないぞ?」
と、王が言う。
「確かに。しかしどう使えば良いのか。暗殺、後方撹乱、この辺ならピカイチでしょうが、そんな部署はありませんし」
「無ければ作れば良い!」




