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あっさり

警戒してる帝国兵からは、森の中に居るパトリック達の姿は、視認できなかった。


森の中というのは、少し暗い。

林の開けた場所から、森の中など、見えはしないのだ。


パトリックは徒歩でぐるっと回って、カマドの近くまで来た。


見ると1人寝ている。

こういう時に、堂々寝る事が出来るのは、上の人間である。

寝てるのが貴族だろうとあたりをつけた。


調理している兵の1人が、捌いた兎を持って、小川の方に向かう。

おそらく内臓を抜いた、腹のなかを洗いに行ったのだろう。


チャンス到来である。

左腰のナイフを抜き、残った兵に投げつける。

兵の腹に刺さったナイフに、

「グハッ!」

と、声が漏れ、のたうち回る兵を尻目に、パトリックは左腰の短剣を抜き、寝ている貴族と思わしき男に駆け寄る。


兵の声に、警戒していた帝国兵が戻って来たが、すでにパトリックは、寝ていた男の首に短剣を当てていた。


「動くな! 動けばコイツを斬る。あやしい動きをしても斬る。言う事を聞けば、コイツとお前達の命は保証しよう」

そう言われて、警戒していた兵が、武器を捨てるまで、およそ2分。


その後、兎を持って帰って来た兵が、叫び出し、それを帝国兵がなだめるという事態になり、その声で、ようやく寝ていた男が目を覚まして、パニックになるという、奇妙な光景が見られた。



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