仕返し
グロい内容があります。
その空間には、ここは地獄かと間違えるほどの叫び声が響いていた。
男の首から下は、満身創痍。
爪は無く、指は曲がってはいけない方に曲がり、関節じゃないところで腕が曲がり、骨が突き抜け、腹からは腸が飛び出していた。
それを見て女は叫び、顔を真っ青にして震えている。
「さて、次はお前の番だ」
女の方に振り向き、ニヤリと笑うパトリック。
マリアンヌは気を失ってしまうが、背中を槍で突くと、痛みで目を覚まして、悲鳴をあげる。
パトリックはマリアンヌの脚を折り、走れないようにしてから、腕だけで逃げようとするマリアンヌに、石をひたすら投げつけていた。
ビシッと音がするたびに、女の呻き声が聞こえ、顔は既に紫色に変わって腫れ上がり、鼻から血が垂れる。
「ピッチャー、振りかぶって〜投げましたっ!」
呻き声が聞こえ、
「ストライーク‼︎」
少し楽しそうに、パトリックの声がする。
その1秒後には、石を拾って投げるパトリック。
また女の悲鳴が聞こえるのだ。
逃げる気力も無くし、力無く倒れこむマリアンヌ。
パトリックはマリアンヌに近づくと、顔を踏みにじり、
「おら! 豚! 逃げろよ! お前が散々してきた事だろう? やったらやり返される覚悟があったんだよなあ? なんならポーション飲ませて、一からやり直そうか? お前がしたようになぁ!」
「お願い、許して…」
「俺がそう言った時、お前、なんてったっけ?
そうそう、人が虫の願いなど聞くと思いますか? だっけ? じゃ、俺が豚の願いなんか聞く訳ねーよなぁ〜」
少し離れたところから見ていた3人は、奥歯をカタカタ言わせながら震えていたという。
あくまでも小説の中での演出です。
作者はこのような趣味はございません。




