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森を行く

時は王国軍が王都を出発する頃。


ミルコ伍長と、コルトン上等兵、30歳ぐらいの金髪のオカッパ頭、青い眼をした180センチ程の身長の引き締まった体格、監察官のジョシュ軍曹を連れて、パトリックは走竜で森の中を移動していた。


走竜の利点は、道なき森の中を、二本の脚で移動できる点。

鳴き声をあげない点。

馬よりも頭が良い点が挙げられる。

逆に悪い点は、馬よりも力がない、スピードが遅い、などがある。

なので、馬車を引くには向かず、1人乗るのが精一杯である。


森の中で敵に見つからないように移動するパトリック達。

「で、少尉。作戦ってな、どうなっているので?」

ミルコが聞いてくる。


「簡単だ、敵に見つからないように敵陣内に潜入、食糧庫に火をかけて回るだけだ」

「え? いや、見つかるでしょうに…ん? 少尉ならもしかして…」


「そう、俺が侵入して火をつけていくから、お前たち2人は、走竜と監察官殿の護衛を頼む。あと、もし俺がしくじったら、一気に逃げて帰れよ」


「少尉が本気で隠れたら、発見出来る敵なんか、いるんですかね? 私、見つける自信ないですよ?」

コルトンも頷く。


そこに黙っていたジョシュ監察官が、

「そんなに見つけ難いのかね? 噂では、オークの背後を簡単に取るとか聞いたが?」

と、ミルコ伍長に聞く。

「そりゃもう! 声がするのに、どこにいるのか解らない時があるくらいですから!」


「俺、そんなにか?」

「「そんなにです!」」

ミルコとコルトンの声が揃った。



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