表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/316

王国軍の騎兵が突入した時、そこには王国軍と裏切ったウェスティン領軍、帝国軍が入り乱れていた。

王国軍騎兵は、目立つ帝国軍騎兵と、ウェスティン領地軍の騎兵に狙いを定めた。

走る馬と交差する、槍。


1人、また1人と、馬から落ちる。

騎兵がかなり減った時、帝国軍の増援が現れた。


「まだあんなにいるのか…」

とある兵が呟いた言葉は、王国軍の総意だったであろう。


帝国軍の大部分は、西軍の生き残りと南軍の増援隊とやり合っているはずなのだ。

それがここに、この量の兵がいる。

王国軍に焦り、不安が広がるのも、無理もないだろう。


士気が下がる王国軍にサイモン中将は、必死に声をかけて、なんとか兵を奮い立たせ、なんとか戦を続けていたとき、はるか前方に黒い煙を見つける。

サイモン中将はそれを見て、


「敵の食糧庫は燃えたぞ! 作戦通りだ! 奴らはもう食い物はない! 今日明日しのげば、我らの勝ちだぞ!」

大声で叫ぶ。


実際、本当に食糧庫なのか?食糧庫だとして、どれだけ燃やせたのか、いっさい解らないのだが、サイモン中将は、それを気にした様子はない。

この声で士気が上がるのなら。


それは、王国軍に光を。

帝国軍や反乱軍に闇を。


士気が一気に変わる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ