走竜
パトリックは、ミルコ伍長と、金髪の短い髪の毛と茶色の眼をしたマヌケ顔、コルトン上等兵をつかまえる。
この2人は、ウェインをのぞけば、休憩しているパトリックをなんとか見つけられる兵である。
それと、走竜にも乗れる兵でもある。
通常、軍は移動する時は、徒歩か馬である。
馬は訓練次第で、誰でも乗れる。
では、走竜とは?
地球で言うダチョウのような体形の爬虫類の魔物。
人に馴れる数少ない魔物である。
ダチョウより大きく、羽毛の代わりに鱗がある。
雑食で、走るのが速く、暑さには強いが、寒さに弱い。
人を見る。
つまり乗る者を選ぶのだ。気に入らない人を背中に絶対乗せないのだ。
これは個体差ではなく、種族的で、とある走竜に乗れたなら、他の走竜にも乗れるのだ。
何故かは、分かっていない。
走竜が気にいる匂いを発しているからだと、研究者の説があるが、解明はされていない。
が、乗れる者の子供に、乗れる者が多いので、あながち間違いではないのかも知れない。
人の体臭というのは、親子で似ているものなのだから。
2人に今回の作戦を伝え、装備を整える。
2人は動揺していたが、なんとか説得して、出発出来たのは、会議終了から、二時間後であった。




