パトリック驚く
キャラ表をと、要望がありましたので、作ろうと思います。少々お待ちを。
「お館様! 一大事です!」
スネークス領の屋敷の執務室に、あわただしく駆け込んできた、王都に居るはずのアイン。
「何事だ! ノックもしないとはお前らしくも無い」
と、パトリックが咎めると、
「お館様、それどころではありません! 陛下が崩御されました!」
と、大声でアインが叫ぶ。
「なにっ! 本当かっ⁉︎」
と、パトリックが目を見開いて、アインに聞き返すと、
「はい! そしてマクレーン第3王子謀反です!」
と、さらに衝撃的な報告が、アインの口から発せられた。
「そんな馬鹿な! ウィリアム王太子殿下は⁉︎」
「王太子派の近衛と、カナーン王宮魔術士殿の手を借り、エリザベス王太子妃や、王妃とともにディクソン領に逃げる事に成功され、無事です!」
「デコース兄でかした!」
パトリックが思わず叫ぶ。
「現在、王都は非常事態宣言が発令中。3軍のガナッシュ中将を中心とした第3王子派貴族と、サイモン家を中心とした王太子派貴族が一触即発状態」
「状況は⁉︎」
「現在は睨み合いの状態です。王都の屋敷に前に報告していた、反スネークス派の男爵同盟が便乗して、攻めてきましたが、屋敷に詰めていた毒蛇隊が、撃退しました。ですが、これにより王都スネークス邸で働く者と、その家族の安全確保を最優先し、皆を連れスネークス領に避難して来ました。アストライア殿の指示で書類関係も粗方持ち出しました! 今はアストライア殿は、執事のサンティノ殿と皆の宿泊先の選定をしています」
と、一気にアインが言い切った。
「雑魚がウチを潰すチャンスと見たか」
と、忌々しい表情でパトリックが言うと、
「それと、宰相の息のかかった貴族が、南に向け領軍を進軍させ、現在ディクソン領兵、カナーン領兵合同部隊が、これと対峙しており膠着状態。マクレーン第3王子は、ウィリアム王太子が国を捨てて逃亡したと宣言し、王位は私が継ぐと公言しております」
「無茶苦茶だな。あのガキ、ヘンリー第2王子の時に助けてやった恩を忘れて、ふざけた事を言いやがって! 8軍はどうしてる?」
「ミルコ大尉の指示で、ヴァンペルト少佐率いる走竜隊と一部馬車隊は、ディクソン領に応援に向かいました。ワイリー少佐率いる馬隊は一部馬車隊と共に、コナー子爵領にて、反スネークス男爵同盟軍が西に来るのを阻止すべく展開中。ミルコ大尉は残りの馬車隊と共に武器を集めてからこちらに向かう手筈です」
「流石はミルコ」
パトリックが、この場に居ないミルコを褒めた。