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掃除の作戦

命令

それは、軍人にとって絶対なものだ。


少尉になったパトリックには、一個中隊の部下がいる。


1小隊10人が、3つ集まって、一個中隊。

30人にパトリックと、輜重部隊(食料や物資を運搬、護衛する部隊の事。)10名の計41名で一個中隊である。


「どう掃除するかな?」


各小隊長を集めて会議である。

「ウェインはどう思う?」

パトリック中隊の1小隊を任されているウェインに、話を振ってみる。


「魔物は適宜殲滅で良いとして、問題は盗賊どもだよなぁ」

盗賊とは、街道に出没する強盗共の事で、ほとんどの場合、集団により商人の馬車を襲い、物資を強奪。

子供と女は攫い、男は殺す。いわゆる無法者達だが、命令書によると、50人をこえる盗賊が蔓延っていて、商人だけでなく、最近は貴族の馬車も襲うようになってきているとか。


貴族の場合は、身代金目的であり、攫われたと噂が立つと、その貴族のメンツが保てなくなるので、貴族は国に報告せずに、身代金を払っているようなのだ。


お金の無かった男爵の息子が攫われ、国に泣きついてきた為、ようやく国が知る事になった。

国は、身代金受け渡し場所に潜んで、捕縛しようとしたが、あっさりバレて、後日、息子の首が王都の公園に晒されるという、国の威信を揺るがす事態となった。


それから定期的に軍が街道を調査しているが、未だに捕縛出来ていない。


「軍が調査って、どうやってたんだろう?」

「どうやら、一個中隊で街道を練り歩いてただけらしい。で、盗賊達は恐れをなして出てこなかったという報告が上がるだけとか」


「バカしかいないのか?」

「軍とわかるなら、奪うものがないのに出て来る訳ないだろうに」

「武器を奪っても、売るときに足が付くからなぁ」

それからあれやこれやと話し合い。


「では、この作戦で実行する、明日は準備日として、明後日早朝、出立する。各自、準備するように!」

パトリックの言葉で、会議が終了。

それぞれの小隊長が動き出した。


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