動乱の時1
この話は本気で書くとR18になりそうなので、皆様の想像力にお任せすることにしました笑
どうぞ想像力を働かせてお読み下さい。
では、スタート。
数日後、王城のとある部屋。
そこには王、宰相、法務長官、調査部長、アンドレッティ大将、アボット伯爵、そして、パトリックが集まっていた。
「さて、これで証拠は揃ったな」
王の言葉に、
「血判状が効きましたな。これは言い逃れできないでしょう」
宰相が言う。
「確かにこれは確実な証拠です」
法務長官が言い切る。
「陛下、どう動きますか?」
調査部長が聞く。
「ブッシュの派閥の所には、1軍と調査部で行け! アボットには2軍の半分を付ける。パトリックは8軍がおるしの。近衛はそのままソーナリスの護衛でよい。動く時間は、明日の夜明け。一気に捕縛せよ。逆らうなら殺しても構わん! 当主だけでなく家族も捕らえて来い。
該当の貴族家出身の兵は、作戦から外して残りの2軍が監視せよ」
その後、アボット伯爵とパトリックは、どの家を担当するかを相談する。
先ずは王都の屋敷から。その後、領地に向かう事が決定された。
王都が寝静まった夜、静かに、ゆっくりと軍が動き出した。
日の出と共に、王都貴族街は喧騒に包まれた。
とある家は、門を突き破り王国軍が雪崩込み、屋敷を制圧した。
とある家は、屋敷の庭で戦闘が始まった。
そして、とある家の寝室では、当主の死体が見つかる。奇妙にも胴体はロープで巻かれ、首と胴体が離れた状態でベッドの上で見つかった。
この男、ソーナリスをパトリックの目の前で殺すと言った男だが、あの言葉と無関係では無いだろう。
なお、その寝室にはその男の家族の、無残にもあちこちの骨が折れ、皮膚を突き抜けた状態の死体も有ったらしい…
部屋は血の海であったとか。
王国軍に囲まれ、観念して屋敷から手を上げて出てくる当主も居れば、無様に逃げ惑う人も居る。
捕まった者も、無実を訴えたり、何かの間違いだと叫んだり、誰々にハメられたと言い訳したりと様々である。
貴族街が静かになると、王都から無数の国軍馬車が走り出る。
行先はリストの貴族の領地である。