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味方にはお土産攻撃

パトリックは準備に追われる。


領地に帰った時に、お土産用としてのブランデーやウイスキー、イネッシュを王都に持ち込む。

領地に行った時には、もう婚約の話は伝わっており、使用人達からお祝いの言葉を貰い、是非殿下を一度領地へとお願いもされた。

領地の職人達に、石造りのチェスを大量発注し、翌月持ち帰った。

パーティーの人員数に不安があったため、領地の使用人を数人王都へ連れてきたりもした。


で、当日。


王都のスネークス邸は、人で溢れていた。

庭は、警護の近衛や兵。他の貴族の護衛や使用人が、ごった返している。

そこに飲み物や軽食を配る、スネークス家の使用人が、糸を縫うように、動き回る。


一方屋敷の中はというと、1番広いホールを立食形式の会場とし、王族専用のテーブルと椅子を上座に配置。他の貴族には立食ならではの食事と、スネークス領の酒を振る舞う。次々と祝いの言葉を貰うパトリックと、ソーナリス。

味方の勢力ならばと、集まってくれた貴族の領地には、優先的に酒を運ぶと約束し、スネークス家と、付き合っていけば得が有ると認識してもらう。


第2会場とした食堂は、チェスを大量に配置して、貴族同士の、友好を深めてもらうことにしたのも、好評だった。

陛下や王太子までチェスに参加し、対戦した貴族は、勝って良いのか悪いのかに悩んでいたらしいが。


なお、事前に屋敷に入る前に、ぴーちゃんの注意をくどいほどしたので、漏らした人は、数人であった。

だが、漏らした人は、スネークス邸の大浴場をいたく気に入り、我が家にもコレを作って欲しいと頼まれたりもした。




チェス会場で、とある男子と女子が、仲良くチェスを指すのが目撃されたが、パトリックの耳には入らなかった。

ただ、その2人の親の耳には入ったようだ。


パーティー終わりには、しっかりブランデーとウイスキーと、イネッシュ、チェスのお土産をパトリックが手渡し、今後とも宜しくと挨拶して送り出した。


王家が帰る時、王妃に、

「ソナに鎧を作らせるって本当? 正気?」


と、聞かれたのが、少し不安だが、

「結婚式の時の衣装もソーナリス殿下作です。少し奇抜な配色でしたが、なかなか良く出来ていたと思いますが?」


と、聞いてみると、

「あれは1ヶ月しか製作期間がなかったからねぇ。アイデアは1日で決めたから、まだまともなのよねぇ。鎧は趣味に走るとか、空恐ろしい事言ってたから、覚悟しておいた方が良いかも」

と言って帰っていった。


趣味に走る?



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