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味方はどのくらい？
パトリックは次の日から、動き回る。
とりあえず信頼できそうな家に招待状を出す。
カナーン家、ディクソン家、ウェインの居るサイモン家、そして王家。
名目は、
婚約発表記念パーティー
ソーナリスを通じて、王家には了承を得ている。
招待状には、お知り合いで、私達を祝ってくれる家があるなら紹介して欲しいと、一言添えた。
友達の友達は友達だ作戦である。
ある程度、味方として見ることが出来る家を特定してしまいたいのだ。
なにせパトリック絡みで潰れた家が7家。
その親戚には、恨まれているだろう。
関係無い家でも、新参者を嫌う家もあるだろうし。
予定は二ヶ月後とした。
出した招待状の返事が届く。
カナーン家は、全員参加と書かれていた。
伯父の妻達の実家も参加してくれるらしい。
カナーン家は、派閥とは無縁の家である。ガチガチの武家なので、力のみで男爵の地位を守っているのだ。
そのせいで不作の時に、妹をリグスビー家に嫁に出す結果となったが。
ディクソン家も了承。
ディクソン派閥の家も参加。
サイモン家も了承。ウェインの実家のキンブル家や、派閥の家も参加。
ここで少し説明を。
サイモン家が娘しか居ないのに、王家に妻を出したり、王家から婿を迎えない理由がある。
サイモンの妻が王の妹なのだ。
二代続いて王家と縁組は、他の貴族の手前マズいのだ。
王家は、陛下と正妻、正妻の実家と、その派閥、王太子夫婦が参加とある。第2、第3夫人達は不参加のようだ。
ざっくり数えて、王国貴族の4分の1は参加となる。
思っていたより多い。
会場のスネークス邸に入り切るだろうか？
元子爵邸なので、めちゃくちゃ広い訳では無い。
「どうしよう？」
とりあえず返事を書く。
準男爵と騎士爵は、会場の広さの都合上、ご遠慮下さいと添えて。
