使用人たち到着
パトリックは、新たな使用人達を迎えた。
玄関ホールで、ちょっと問題が発生したが、2人を除き、うちの大浴場で、問題解決した。
ちゃんと着替えも持ってきていたし。
執事の男は、なんとエルフだ。身長190センチはあろうか、青い頭髪に緑の眼を持つイケメンの若い男だ。長い頭髪をオールバックにして、首の後ろで一括りにしている。エルフなので見た目よりは年を重ねているだろう。
名をアストライア。セバスチャンじゃなくて残念だ。
他にもドワーフや獣人も数人、これで貴族の屋敷としての面目を果たせるかな。
ところで、アストライアに、
「お館様は、魔物使いなのですね」
と、言われた。魔物使いって何?
聞くと、魔物を使役する事ができる人族の事を言うらしい。魔物使い、又はテイマーと呼ばれるらしい。
エルフやドワーフ、獣人にはテイマーは居ない。
人族のみがテイマーになれるらしい。
だいたいペットを飼うということを、他の種族はしないようだ。
ただ、ペットを飼うのとテイマーとは違うらしい。
テイマーとは、魔物と魔力による繋がりが有り、意思疎通が出来る人の事を言うらしい。
うん、なんとなく出来てる気がする。
しかし他にテイマーってのを見ないなぁ?
聞くと、大変珍しいらしい。しかも普通は哺乳類型魔物を使役しているらしく、爬虫類型魔物を使役している話は聞いた事が無いようだ。
ちょっとレア感があって嬉しい。
それと、屋敷の警備担当の実力を見てみた。
話にならなかったので、スネークス領軍の所に訓練に行かせた。
代わりにスネークス領軍を数人来させた。
警備担当と入れ替わりで、王都に来た領軍の奴らは、都会に喜んで来たが、やはり玄関で漏らした。
数ヶ月後には、警備担当が戻ってくるので、それまではせいぜいコキ使おう。
馬も4頭購入した。
馬車用、護衛の騎乗用である。
馬車も完成。
ただ、乗り心地があまり良くない。
一応、板バネ式のサスペンションがついていたが、あんなのトラックの荷台と同じである。
ここはコイルスプリング式のサスペンションが必要だと、早速教会で知識神さまにお祈りし、金貨2枚取られる。
鍛冶屋に即注文!
乗り心地は、かなり良くなった。
あと、陛下より頂いた腕輪、アレ、魔道具だったみたい。真っ暗なはずなのに、景色が見えたんだよ。
見えたと言うのも変か。
前世の知識でいうなら、サーモグラフィー?
温度で見るやつ! あんな感じ。
知ってた? 木や石によって温度が違うから、景色がはっきり分かるんだよ。
これがあれば夜中の森も怖くない。
陛下、良い物をありがとうございます。
え? その話は無いのか?って?
よし、説明しよう!
うん、任務だったんだよ。
蛇は、視覚と嗅覚以外に、ピット器官と言うのを持っていて、温度で物を見る事ができます。