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気がつくとそこは
新作です
後頭部に強い衝撃を受けた。
意識が遠のく。
「…ット! おい! 生きてるかっ? パットッ!」
(パットって、誰だよ? 俺は…え? 俺、パットじゃん。でも? え? 俺、仁って名前だったよね? え? あれ? 仁の記憶も、パットの記憶もある??
今は、パット? じゃあ仁は? 夢? いやいや、あんな長い人生の夢って、無いだろ? もしや前世? いやいや、それこそあり得ない。でも、とりあえず後頭部が痛い。さっきからこいつが喚いて五月蝿いし。
まあ、こいつって言っても、同期の新兵仲間なんだけど。)
「ああ、なんとか生きてるぞ、ウェイン」
「なら、剣拾って手伝え!」
「人使い荒いなぁ」
「やらなきゃ死ぬぞ?」
「確かにっ!」
そう言って俺は、剣を拾って周りを見渡し、味方に走り迫る猪顔の太ったバケモノ目掛けて走り出す。
「死にさらせ! オーク野郎っ!」
安物の両手剣を力一杯、猪顔の後頭部に叩きつける。
オークの後頭部が割れ、血と脳が飛び散る。
ここは戦場の最前線。
よろしくです