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姉×萌え×ショタ ~才色兼備な姉の弱点はボクなんです~  作者: とら猫の尻尾
第二章 鮫島花梨AAは女を磨きたい《高校入学編》
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王子様のキッスで目覚めるのは…(参)

 えっ? 電車に乗って帰ったはずの僕ら姉弟がどうしてここにいるのかだって?


 それはね、駅に向かっている道すがら、姉から鈴木先輩に関するとんでもない情報を聞いたからなんだ。


 なんと、鈴木先輩は姉に告白してフラれてしまった過去の持ち主であり、今でもそのやり取りは継続中なんだそうだ。

 その話を姉から聞いたとたん、ボクがこれまで鈴木先輩の行動に違和感を感じていたことの謎がブワッと解けた気がした。


 これはもう、花梨さんの完全敗北な未来しか想像できない。

 そもそも比べられる(・・・)相手が悪すぎる。


 姉は言うまでもなく才色兼備で何事にも完璧な女性。

 対して、鮫嶋花梨という女の子はすぐ殴るし性格はがさつだし、場の空気を読まないし。

 そりゃ、花梨さんはF組ではダントツのトップで学年8位を取ったぐらいだから勉強は少しはできるのかも知れないよ? でも、それ以外の要素では姉に太刀打ちできる要素はない。


 胸だって……AAサイズじゃないか!


 たとえ天地がひっくり返ったとしても、花梨さんに勝ち目なんてないんだ。


 でも、それは鈴木先輩が悪いわけではないし、もちろん姉が悪いわけでもない。


 姉は魅力的な女性だから、一度告白してフラれたくらいで、簡単に諦めきれないという気持ちは分かる。


 でも、それなら……鈴木先輩はなぜ花梨さんの誘いを断らなかったんだ? 

 そこがボクには分からない。




 ボクは今、拳を握りしめ怒りに震えている。

 誰に対して?

 そんなの決まっている!




 

 ――ボク自身に対してだよ!―― 

 




「ん? (しょう)ちゃん、今何か言った?」


「えっ、ボクまた独り言口に出して言っちゃってた!?」


 ボクの隣で女神像のモニュメントに身を潜めている姉が、きょとんとした顔を向けてきた。

 相当にイケメン顔な鈴木先輩を、全く好みのタイプじゃないと簡単にフッてしまったという姉は、どんな男が好みなんだろう。


 ボクは真っ赤な顔であわあわと口を押さえながら、ふとそんなことを考えていた。



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