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創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
最終章 決戦、邪龍デスラ
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邪龍の復活

 塔の一番下に飛び降りると、そこにはディンとレナがリアラを寝かしていた。


 骨折の件についてはメタ〇ギアシリーズの高所から飛び下り着地した時と同じくらいの速度で回復したから問題ない。


「リアラの様子は?」

「あれからかなり衰弱している。とても無事とは言えない」


 リアラはとても苦しげな表情をしている。

 魂を殆ど吸われたんだ。それで無事でいる方が俺にとってはおかしいと思う。


「それより、どうしてレナがいるんだ?」


 確かレナは、この街の翼竜族と一緒に(俺達が街に入れた)ルナ・カルミナと戦っていたはずだ。


「その理由は、今の空を見ればわかると思うわ」

「空?」


 飛び降りている時には下しか見ていなかったので、遺跡が崩れている瞬間を見ていなかった。一体、あの一瞬で何が起きたのだろうか。

 俺はレナに言われた通りに、以前ここから脱出した時にレナがぶち開けた壁を見た。

 ……って、あれ?この上にエレナが寝ている部屋があったはずなんだが。


「あの機械の嬢ちゃんの心配なら不要だ。そこの男の隣に寝かしている」

「そこの男?」


 空を見る前にディンが指さした方向を見る。するとそこには、漆黒の鎧を纏った剣士基、俺の父親が壁を背もたれにして立っていた。


「……まだくたばってなかったのか」

「グッ……息子の反抗期がここまでとは……」


 俺がそういうと、鎧を纏った父さんは胸を抑えながら膝をつく。

 ――なんともシュールな画だ。


「ホントに何で生きてんだよ」

「女神さんが何か生かしてくれた。ついでにこの鎧を自力で纏えるようにしてくれたぞ」

「少し女神様頼り過ぎじゃねぇか?」

「頼れる人は頼っていけ!これが父さんのもっとうだ」

「こんな人にはなりたくねぇ……」


 こんな、一見コントのようなやり取りだに妙に懐かしさがある。ハッキリとは覚えてなくても、このやり取りを昔にしたということは感覚で覚えているようだ。

 ということは、これは世に言うデジャブか?


「まあ兎も角、空を見てみろ」

「わーったよ」


 俺は言われた通りに空を見る。

 空には、禍々しい雲とそれ以上に禍々しい雰囲気を帯びた塊が浮いていた。そして、その塊に向かってなにか黒いエネルギーのようなものが伸びていた。


「何だ……あれは?」

「……私が暴走竜と戦っていた時のことだった。突然空から何かが落ちてきたと思えばあの雲が空を隠し、塊ができたと同時に暴走竜が吸収されていったわ」

「暴走竜が吸収された!?」

「それはそうだ。アイツの正体は四天竜だからな」


 そう言ったのは父さん。この中で一番邪龍について詳しい。

 しかし、邪龍の正体が四天竜とはどういう事なのか。


「封印と言っても、俺がしたのは()()()の封印だ。これは、根本の力をある程度抑え、そこからその力を幾つかに分散させるものだ。まあ、俺の場合は四つが限界だったがな」

「……つまり、器の魂とその四つの力が合体すると」

「邪龍が復活するわけだ」

「今現在、その四つの力はあの塊に集まって器であるリアラの魂の殆どが吸われたんだが……これってまずくね?」

「………だな」


 その瞬間、その塊からとてつもない力が溢れ出てくる。それと同時に、落雷がが発生する。


「この二人は任せて」

「いいのかレナ」

「ええ。私は戦えるほどの体力が残ってないし」

「わかった。頼むぞ」


 序盤以外ディンが話さないまま、俺とディンと父さんは塔の外に出た。

 塔を出ると、空の上にある塊がエネルギーを吸収し終えたところであった。


「父さん、一つ聞いていいか?」

「何だ?」

「リアラの魂は戻るのか?」

「恐らく、奴を封印ではなく倒せればな」

「なるほど、だったら話は早いな」


 その邪龍を倒して、リアラの魂。そして、俺の母親に当たる人物であるフェイト サクリドラスの魂を助けてやらないとな。


 そして、遂に空に浮いていた塊にヒビが入り、その中から邪龍が飛び出した。


「……我は、完全復活を果たした。しかし、またも貴様がいるとはな、デュオン」

「こちとら一回死んでんだ。もうてめぇの顔は見ないと思ってたよ」


 邪龍が言う「デュオン」というのは、父さんの名前だ。にしても、もう邪龍には慣れているのか普通に会話している。


「そこにいるのは貴様の息子か」

「そうだ。何気に俺より強いぞ」

「フン、ではお手並み拝見……と行きたい所だが、この場所では邪魔が入るだろう。だから、それ相応の場所を用意しよう」


 邪龍がそう言うと、俺の目の前に黒い魔法陣を出現させる。


「その魔法陣に入るがいい。ただし、デュオンと共に来ることだ。我と戦う勇気があるのならな」

「……おい、俺は行ってもいいのか?」

「貴様には興味が無い。留守番でもしてるがよい」

「ふざけんな!!」


 ディンは邪龍に全く興味が持たれなかった為、俺達との動向は許されなかった。

 ていうか、思ったよりも邪龍が穏やかなことに驚いているんだが。


「元は聖なる龍なんて言われてたんだが、人々の負の心がアイツを変えちまったんだ」

「……それって結局、当時の人達が悪いんじゃね?」

「まあ、昔は今程平和じゃなかったからな」

「何をごちゃごちゃ言っている。準備が出来たら早く来るがいい」


 邪龍がそう言うと、近くに新たな魔法陣を開き、邪龍はその中に入っていった。間違いなく、あの魔法陣の先と俺の目の前にある魔法陣の行先は同じだろう。


「仕方ねぇ、俺はお前ら二人の回収役だ」

「了解。そんじゃ、とりあえず行ってくるわ」

「なんか軽くね?」

「気の所為だ」


 そして、俺と父さんは魔法陣の前で胡座をかくディンを見た後に魔法陣の中へと入った。魔法陣に入った途端に、魔法陣から青黒い光が発生する。


 ――さて、最終決戦の開幕だ!

最終決戦なのにノリが軽いせいで雰囲気が壊れていると思った人、手ぇ上げ。

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