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創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
最終章 決戦、邪龍デスラ
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遺跡からの脱出


 俺はヴァーレルに剣を突き刺し、そのまま倒す。

 これで、もう身動きは取れないはずだ。


「フン、流石は英雄の子だ」

「勝負は着いた。リアラは返してもらうぞ」

「言った筈だ、そうはいかんとな」

「だが、お前はこの通り動けない。お前の計画は失敗だヴァーレル」

「それはどうかな?」

「……何?」


 その瞬間、今いる子の遺跡が突然大きく揺れ始めた。

 

「な、何だ!?」


 この遺跡は宙に浮いている。地震が起きることなんてまず有り得ない。

 別の何かによって揺れている、ということだ。


「ククククク」

「何がおかしい」

「この揺れの正体がわかるか?」

「わからないさ。だが、それとは逆にお前は知ってそうだな」

「それは勿論……ゴホッ」


 ヴァーレルは吐血する中で、どんどん遺跡の揺れが大きくなってきている。

 ——何か嫌な予感がする。


「蘇るのだよ、邪龍かな」

「馬鹿な、お前の儀式は止まっていた筈……!」


 いや待て、邪龍を封印していたとしても封印は年々弱まってくる。

 もし、封印されている邪龍に意識があるのなら無理矢理封印を解除することもできるはずだ。

 そして、もしこの信徒達が行っていた儀式はただの手助けならば、ある程度弱まった封印をこじ開けるのも既に時間の問題だったということだ。


「なら、この揺れは……!」

「そう、邪龍が封印から解き放たれる瞬間の揺れだ」

「くそっ」


 急いでリアラの方を見ると、リアラの体から紫色のモヤモヤがここにある龍の石像の口に吸い取られていた。


「邪龍の復活は、器の魂を吸い取ることで完成される」

「させるか!」


 俺は急いでリアラの元に向かう。

 だが、その目前で邪魔はさせないと言わんばかりに滅炎が発生する。


「どこまで邪魔しやがって!」


 完全に邪龍を復活させては不味い。

 それに、邪龍の完全復活は同時にリアラの死を意味する。

 どうにかして魂の吸収を止めなければ。


「射出!」


 俺は、リアラの魂を吸い取っている石像を破壊すべく、剣を射出する。

 射出した剣は石像にあたったものの、少々崩れただけだった。


「ぅおおおおおお!」


 ——一発で壊れないのならば連続で射出し破壊するまでだ。


 俺は何本もの剣を射出し、石像を着実に破壊していく。

 だが、段々と揺れも強くなってきている。


「龍属性!」


 射出する剣に龍属性を纏わせ、更に破壊する速さを加速させる。

 そして、遂に石像を破壊することに成功する。

 それと同時に、遂にこの遺跡が崩れ始める。


「脱出だディン!」

「了解した!」


 崩れてきた岩が丁度滅炎の所に落ちてきたので、それを渡り眠っているリアラを回収する。


「邪龍は蘇った。もう誰にも止められん」

「勝手に決めつけるな。邪龍が復活したとしてもまた封印すればいいだけの話だ」

「そう簡単に行くかな?それに、封印すればまた同じことが起きてしまうぞ?」

「…………」

「ま、精々頑張ることだな。あの世で待ってるぞ」


 その言葉を最後に、ヴァーレルは降ってきた大きな岩に押し潰された。

 俺はその最後を見届けると、急いで遺跡の外に出てここに来た時に使ったワープ装置に向かって走る。


「急げシロウ!」

「わかってる!」


 足場が崩れ、道が狭くなっていく。

 この道が完全になくなるのもそう遠くない。


 そして俺が走っていると、丁度俺の乗っていた足場が崩れる。


「しまった……!」


 まさかのここで不幸が発動。

 何でいつもこういう大事な時なんだ!?


 崩れた足場でジャンプするのは確実に無理だ。

 何としてでもリアラは守る!


「ディン、リアラを任せた!」


 俺はそう言うと、リアラをディン目掛けて思いっきり投げる。

 そして、ディンは飛んでくるリアラを両手でキャッチする。


「任せたって、お前はどうするんだ!?」

「何とかする。塔の出入口で合流だ!」

「全く、なんて無茶しやがる……。了解した!」


 ディンはリアラを抱えたままワープ装置に入り、この場を離脱した。


 さて、遺跡から落ちた俺はどう生き延びようか。


「両足で着地なんてそんなことは出来ない。かと言って俺はレナのようには飛べない」


 下を見れば、そこにはダルベスの中心である塔が見える。

 まずは、どうにかしてこの落下速度を減速させなければ。


「一か八か……!」


 そのままどんどん加速していき、間もなく塔の横に着く。


「今だ!」


 塔の丁度真横に着いたところで、俺は剣を二本創造し思いっきり塔に向かって突き刺す。

 これで何とか減速はできるはずだ。


「魔力解放!」


 魔力解放し、塔の横に足を着ける。

 次に、着けた足から魔力を爆発させ勢いをつけ、手に持った剣を軸にサマーソルトのように一回転する。

 そして、先程持っていた剣の柄に足を乗せる。

 それからすぐにもう一本剣を創造し、刃を横にして塔に刺してその剣の刃に乗る。


「ふぅ……なんとか上手くいった」


 俺は剣に乗りながら壁を破壊し、塔の中に入る。

 だが、これも運の悪いことに上に登る階段がない所に出てしまった。


「今日はとことんついてねぇ」


 どう降りようかと考えたが、結局骨折覚悟で飛び降りて自動回復による回復で骨折を治すことにした。

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