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創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
第五章 翼竜族の街 タルベス
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作戦会議

何気に毎日更新してる気がする。


 俺達は今現在までの状況をお互いに説明し合う。

 俺とレナは四天竜についてを。ディンとリアラはタルベスの動きについて話す。


「それじゃあ、あの轟音は暴走竜の咆哮だったのか」

「こっちに来なくて良かったですね」


 リアラ達は安心した声を出す。

 その時俺は、リアラ達が話したタルベスの動きについてのことを考えていた。


 リアラ曰く、タルベスの警備が強化された他、塔の真上の空が紫色になったらしい。

 塔といえば、ヴァーレルのいる場所だ。

 恐らく、邪龍復活の下準備でもしているのだろう。


「それは兎も角、警備が強化されたんじゃあさっきみたいな潜入は出来ないぞ」

「わかってる」


 ディンが幾度か地下を通って街の様子を見てきたらしいのだが、地下の梯子の先にある建物の中に重装備の見張りがいるらしい。

 見つからずに突破するのは不可能とのこと。


「正面の警備を一気に崩して侵入しやすくする方法か……」


 囮作戦やら陽動作戦という案は出ているが、正直どうも巧くいける気がしない。


「いっその事、レナが飛んで街の上から侵入して正面の警備を無力化すれいいんじゃないか?」


 それどころか、そのまま塔まで行って中にある装置を破壊すればヴァーレルは圧倒的に不利になる。


「それはダメだ」

「何で……?」

「空が紫になったと同時に街の周りの警報の結界から

束縛用の結界になっていた。下手に侵入すれば捕まっておしまいだ。それに、そのヴァーレルとか言う奴がいる所にはお前らの仲間がいるんだろ」

「…………」


 ディンの言う通り、ヴァーレルにはエレナがいる。

 例え束縛用の結界を回避して街の上を飛んで党に入ったとしても、ヴァーレルはエレナを使って攻撃したり、人質にして動きを止めることも出来る。


「じゃあ、どうすれば……」

「だから、それを今考えているんだろ」


 俺達が困っていると、リアラが「すみません」と言い、手を上げる。


「一か八かですが、ルナ・カルミナを利用すると言うのはどうでしょうか」

「暴走竜を?」

「はい。ルナ・カルミナを街に突撃させて警備を混乱させ、その瞬間に侵入するという作戦です」


 暴走竜——ルナ・カルミナを利用するというのがリアラの意見だ。


 確かに、四天竜の一体が街の近くに来たというのなら撃退しようとするのが普通だ。

 そこを狙って侵入する、というのがリアラの言っていることだ。


 だが、その方法は死人が出る可能性もあるし、街へのダメージになるかもしれない、というリスクがある。

 それに、ルナ・カルミナを街の近くまで誘導する囮役が必要だ。


「……いい案だが、リスクが高いから今は保留だな」

「そうですか」


 それ以前に、街への攻撃に近い方法をレナが許すかどうか——


「別に、街の心配をしてるのなら気にしなくていいわよ。あんな奴らに支配されて操られた街なんて、一度壊して翼竜族だけの街に再建した方がいいわ」

「あっそうですか」


 てっきり、自分が育った街だからそれは行けないと言うと思ったが、意外にオーケーのようだ。


 それから何個か案を出したが全て没になり、リアラが提案した案を実行することになった。

 ——結局こうなるのかよ。


「さて、どうするか決まったところで、誰が暴走竜を誘導する?」

「それは俺がしよう。俺にはファス・ブラドの速度とほぼ同等の速さが出るバイクがある」

「なら、俺達は隙を見て侵入しよう」


 俺は囮役、リアラ達は暴走竜が街に突撃した瞬間の隙を見て侵入する役となった。

 そうと決まると、俺はこの近くに置いてある筈のバイクを取りに向かおうと暴走竜がいる方向へ歩き出す。


「シロウさん」


 後ろからリアラの声が掛かる。


「あの時の約束、忘れないでくださいね」

「わかってるさ」


 俺は、そう返事をした後に森の中へと走って行った。



* * * * * * * * * * * *



 バイクを止めている場所に着くとまず、バイクを街の方向へと向ける。


『こちらディン、タルベスの前に到着。そっちはどうだ?』


 持っていた通信機からディンの声が聞こえた。


「こちらシロウ、これから暴走竜を誘き寄せようとしていたところだ」


 暴走竜の足音はもうすぐそこでしている。

 別に何もしなくとも見つかるのは時間の問題だろう。


『そうか。……嬢ちゃんからの伝言だ』

「………」

『必ず助かってください、だとよ』

「それ、俺が怪我する前提で言ってないか?」


 だが、今回は冗談抜きで死ぬかもしれない。

 相手は四天竜の一体であるルナ・カルミナだ。

 大抵の攻撃なら自動回復でなんとかなるが、もしかしたら、体ごと消滅させる攻撃をしてくるかもしれない。


『最後に暴走竜の基本攻撃は突進だ。幸運を祈ってるぞー!』


 そう言ってすぐにディンは通信を切った。

 ——いや、さっき俺がした心配していたことを即座に解決しないでくれよ……。


 俺はどんな攻撃をしてくるかもわからないという緊張感を無くされたことにガッカリする。


「さてと」


 俺はバイクに付いているサイドカーを外し、パーツを分解した後にバイクに取付ける。

 これが、サイドカーの二つ目の使い道だ。

 こうすることで、魔力効率を飛躍的に上昇させて回転数を底上げすることが出来る。


「やるか」


 俺は地面に落ちている片手で丁度掴めるサイズの石を拾い、暴走竜がいるであろう所に向かって歩く。

 少し森を進むと、木々が薙ぎ倒されて森とは到底言えない場所があった。


 そして、その奥にいるのは、俺が見た赤くて三本の角を持つ暴走竜——ルナ・カルミナが眠っていた。


「起き、やがれ!」


 俺は眠っているルナ・カルミナに届く最長の距離から石を思いっきり投げた。

 石が当たると、ルナ・カルミナは目を覚まして立ち上がる。

 それから、自分の眠りを邪魔した相手を探し始める。


 そこに、俺はもう一つ石を投げ付ける。

 流石の二つ目の石を投げつけられたことに怒ったのか、特大の声量で咆哮をする。

 ——それと同時に、俺の存在に気付く。


「こいよ、暴走竜!」


 暴走竜がこちらに向かって走ってきたのを確認すると、先程俺が街の方向に向けておいたバイクに飛び乗る。

 そして、バイクに魔力を流して前へ前進させ、街に向かって走り始める。

流石に来週(受験一週間前)は更新できないと思います。

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