表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
第五章 翼竜族の街 タルベス
79/109

タルベスの現状


「ディン」

「ん?何か用か?」

「レナはどうしたんだ。お前と一緒に行動していただろ?」


 ガルメで俺達と別れた後、ディンはレナと行動を共にしていた筈だ。

 だが、今この場にレナの姿は見当たらない。


「……アイツなら今、あの街の中にいる」

「なんだと!?」


 邪龍神教の信徒であるレオンからあれだけの事を言われていた。あの街の中にいる信徒に見つかれば、ただでは済まないだろう。


「だが、決して捕まった訳じゃない」

「じゃあ、なんの為に……」

「あの街を救うためだ」


 ディンは、真剣な顔でそう言った。



* * * * * * * * * * * *



 俺達は、森から出てタルベスの入口付近に来ている。

 ちなみに、バイクは森に隠すように置いてきた。


「どうやって中に入るんだ?」


 街を救うにも、まずは街の中に入らないと何も出来ない。

 つまり、今目の前にいる門番をどうにかしなければならない。


「……それより、シロウ」

「何だ?」

「お前、何か容姿が変わってないか?」


 ディンに、今一番聞かれなくないことを聞かれた。

 勿論、本当のことを話すつもりは無い。


「イメチェンだ」

「イメ……チェン?」


 取り敢えずはこれで通しておくが、ディン自信この言葉の意味がわかっていないようだ。


 この世界にはイメチェンというものが無いのか、それとも単にディンが知らないだけなのか。


「んで、どうやって中に入る?」


 途中、話が俺の事に変わったのでどうやってなかに入るかの話を戻す。


「は?」

「え?」


 普通に聞いただけなのに冷たい態度を取られた。

 こればかりは、ほんの少しだけ傷ついた。


「あそこから堂々と入るなんて誰が言った?」

「確かに、言ってはいないが……。わざわざこんな所に来たんだから、てっきりそうかとばかり……」

「はぁ……そんなわけないだろ」


 ディンは呆れた顔で溜め息を出しながらそう言った。後ろにいるリアラとエレナも同じ顔をしてこちらを見ている。


 いや、俺以外にも勘違いする人はいるだろ!?

 今は俺しかいないけど……。


「いいか。ここには、街を中心とした結界が街を囲っている壁まで張られている。少しでもその壁に触ると、忽ち街にいる翼竜族に知らされる、という仕組みだ。だが、幸いにも地下にはその結界はなかった」

「それじゃあ、レナが街の中に入れたのも……」

「そう。レナが、街の地下を通って中に入ったからだ」

「でも、何でレナだけで街の中に?」

 

 それならばディンも一緒に街の中に入らなかった理由がわからない。

 一人でいるよりも、二人でいる方が安全性も高いし、もしも見つかって戦闘が発生したときの生存率も高い。


「一人の方が街に潜入しやすいからだ。二人の場合、隠れられる場所が限られてくる。それに、もし見つかって捕まりでもしたら終わりだからな」

「なるほどね」

「まあ、他にもお前らを待つ役割が必要だったしな」

「私達を……ですか?」

「ああ。流石に、俺ら二人だけでどうこう出来る問題じゃないしな」


 確かに、たった二人で街を救おうだなんてとても無理な話だ。

 しかも、相手はレナと同じ翼竜族。デモービルの時とは違う。


「それで、俺達が来たが……それからどうするんだ」

「簡単だ。街の中に入り、街を救う」

「だが、相手は住民だぞ?」

「それがどうも、あの翼竜族達は操られている可能性がある」

「操られている?」

「レナからの情報では、街の中にいる翼竜族同士が全く話さないらしい。おかしな話じゃないか?」


 確かに、住民同士が全く話さないのはおかしい。


 生き物は誰しもコミユニケーションを取るために会話をする。

 それをしないのはおかしいを超えて異常だ。


「それを解除するには?」

「街の住民全てを操るには一番距離が近い所の方がいい。つまり、住民を操っている装置、もしくは者は街の真ん中にあるあの塔にあると俺は推測している」


 そう言って、ディンはここから見える東京タワー くらいの高さの塔を指さして言う。


 街にいる全ての住民を操るために必要な魔力は膨大だ。それに、生き物を操る魔法があるのかもわからない。

 だから、今の現状では人を操る装置があり、塔から操っている、と考える方が俺からしても納得出来る。


「よし、それじゃあ地下への入口に向かうぞ」


 そう言って、ディンは街とは真反対の方向に進み始める。


「シロウさん、私達も行きましょう」

「そうだな」


 そして、俺達も地下への入口に向かうディンについて行った。




「……ところで、わざわざ街の出入口に行った理由は?」

「そんなもん気分転換に決まってるだろ」

「そんな軽々しい理由で今から潜入する街の近くに行くなよ!?」


 思ったよりも余裕そうな雰囲気を出しているディンに俺は驚かされた。

誰も本人が出てくるなんて言ってませんよ。

嘘は付いてませんよ!



(二日遅れの)メリークリスマス!

……って、流石にもうクリスマスの気分にはなれませんよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ