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創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
第三章 女性の町 ガルメ
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ミスが生む後悔

深刻そうなサブタイトルだけど、全然深刻じゃないですよ。


「いやぁー、あの店はどれだけ食べても値段が安いですねー」


 俺達は、前と同じようにさっさとご飯を食べて代金を払って店を出た。

「またの御来店お待ちしていまーす!」なんて俺達が店を出る時に店員に言われたが、本当にもう行きたくない。

 なんと言うか……精神的にキツい。

 あれ?前も同じようなことを思ったような……。


「まぁ、安いおかげであと金貨1枚と銀貨3枚、銅貨が5枚が残っているしな」


 あの店のいいところは値段が安いところだ。この前は銅貨15枚で二人分の食事はできた。

 そして、今回は三人分だから値段は上がるがそれでも銅貨25枚だ。

 オマケに俺の持っていた銀貨10枚を金貨1枚と交換してくれた。俺が金貨を持っているのはそれが理由だ。

 ……店員がアレじゃなかったら喜んであの店に行くのに……。


「後は昨日の宿に行って寝るだけですね」

「あぁ、そうだな」


 この町の宿はレジェスの宿の銅貨30枚とは違って35枚になっている。何か理由があるのか?

 そんな事を考えている内に目的の宿についた。


「すみません」

「ん?あぁ、いつものお嬢さん達……ともう一人は新しいお仲間さん?」

「はい。エレナ イノルセスって言う元気のある仲間ですよ」

「そんなことより、昨日と同じでいいのかい?」

「あ、はい、お願いします」


 そんなことよりって、あなたが初めに聞いてきたことで始まった話ですよね?

 そんなことを考えてながら昨日と同じ条件で一泊朝食付きでお願いする。


「はい、確かに銀貨3枚と銅貨5枚受け取ったよ。昨日と同じ部屋が空いてるから使いな」


 この世界って宿の一泊の値段は一人だろうが何人であろうが変わらないらしい。

 俺の世界とは少し違うから違和感がする。


「はい、これ鍵」

「ありがとうございます……ってあれ?」

「ん?どうかした?」

「あ、いや、何でもないです」

「?そうかい」


 ここで俺は自分がしてしまったうっかりミスに気付いた。


(エレナの分の部屋を忘れていた……!)


 いつもと同じ条件。それは、エレナを除いた俺とリアラの二人分のこと。

 このままではエレナの分の部屋もなければ朝ごはんもない。

 だからと言って、今『あ、すみません』なんて言いにくいしな〜。


 俺は宿の人から貰った二つの部屋の鍵を見てそう思った。


「どうしたんですか?早く部屋に行きましょうよ!」

「あ、あぁ、そうだな」


 そして、俺はリアラとエレナに連れられて宿の二階に行った。


(はぁ……やっぱり言うしかないよな……)

「どうしたんですか?宿の鍵を見たりなんてして」

「……すまない二人とも、これを見てくれ」


 そして、俺は持っていた二つの部屋の鍵を見せた。


「あれ?二つの鍵……あの、もしかして——」

「その通りだ。いつもと同じ条件……つまり、俺とリアラの二人分だ」


 そして俺はこうなってしまった理由を二人に話した。


「そういう事ですか。そうでしたら、私とエレナさんが一緒の部屋でいいですけど」

「うん、私もそれでいいよ!」

「……二人がそれでいいなら……」


 そして、二人の内リアラに持っていた鍵の一つ渡した。

 この時俺は思った。


(こんなにいい仲間に出会えて良かった!)


 俺のくだらないミスを責めずに許してくれた。何故かこの時、俺の目の前には綺麗な天使が——


「あ、もし『俺を責めずに許してくれた』なんて思っていたらとんだ勘違いですよ。また別の日に私の言うことを聞いてくれれば許してあげます」

「あー!それなら私の言うことも別の日でいいので聞いてくださいよ!」

「……ア、ハイ、ワカリマシタ」


 前言撤回、俺の目の前には綺麗な天使じゃなくて怖くて天使なのかも分からない二人がいました。

 それとリアラ、そんな怖い笑顔で許してあげますなんて言われても説得力ないからな?


「ま、今日はもう寝ます」

「……あぁ、じゃあまた明日な」


 俺がそう言うとエレナも「おやすみなさいです、シロさん」と、言ってリアラと一緒に部屋に入って行った。


「さて、俺も部屋に入るか」


 そして、俺も部屋に入った。


「よし、寝る前に剣のストックをもう少し作っておくか」


 俺は創造スキルでこの前にした剣のストックをまた作り始めた。

 だが、創造に集中しすぎて気付けば午前三時になっており急いで寝たのはまた別の話。

また別の話。(多分書かない)

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