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創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
第三章 女性の町 ガルメ
32/109

幕間 移動中での出来事

幕間です。いつもくらいの長さだと思います。

(多分)


「シ、シロさん。そんなに落ち込まなくても……」

「……今は、そっとしておいてくれ……」


 俺は今までの人生の中で一番落ち込んでいる。

 何故俺がこんなにも落ち込んでいる理由は十五分前のことだった……。



 俺達はクエストをする為に町の外に向かっている途中に突然リアラが近づてきて……。


「シロウさんの歩き方って、どちらかと言えば女性寄りの歩き方なんですね。おかげで歩き方を注意する手間が省けました」


 と、耳元で呟いてきた。


「なん……だと……?」


 普通に歩いているのに、男である俺の歩き方がどちらかと言えば女性よりの歩き方だったとは……。

 道理で俺のいた世界で周りの見る目が少しおかしかったわけか。

 この十七年間、一度も友達どころか家族にも言われなかったので気づかなかった……。


「歩き方が……女性寄り……はは……はぁ」


 ただでさえ姿が男の娘なんだ。俺にとって、その発言の精神的ダメージは特大だ。


「それにしても、シロさんって可愛いですよね」

「ゴフッ……」


 追い打ちと言わんばかりのエレナの発言で俺はまたも特大の精神的ダメージを受けた。

 やめろ、もうとっくに俺の(精神的)ライフはゼロだ。


 そして冒頭に戻る。これ以上、精神的ダメージを受ければ意識が飛びかねない。


「あの、本当に大丈夫なんですか?」

「だ、大丈夫ですから。さぁ、頑張っていきましょう!」


 リアラが必死にこの空気を明るくさせようとしている。

 そんなことでは俺の精神的ダメージは回復しないぞ……?


「……あ」


 俺が落ち込みながら歩いていると、特に何も落ちて無い道で躓いた。


「「あ」」


ドテッ


 盛大に転けた。

 どれだけ盛大かというと、町で買い物をしている人たちの賑やかな空気が一瞬にして消え、一斉になって倒れている俺を見るくらいだ。


「……痛てぇ……」


 何故、こういう時に限って不運が働くのだろうか?

 幸運値が1から2になったから少し頻度は減ったと思っていたが、正直に言って殆ど何も変わらなかった。

 そして、しばらくすると町の人達はいつもの様な賑やかさを取り戻した。


「……あの、いつもこういう所で転けているんですか?」

「はい、恥ずかしながらシロさんはいつも何も無いところで急に転けます」

「やめて、それ以上言わないで。本当に立ち直れなくなる」


 これ以上の精神的ダメージはゴメンだ。本当に立ち直れなくなる。

 すぐに俺は立ち上がってリアラとエレナと一緒に早歩きでこの場を離れた。


 俺は、この町に来てから精神的なダメージが多すぎる気がした。

女装、自分は男なのに女性寄りの歩き方、可愛いと言われる、何も無いところで転ける。

これだけの精神的ダメージがあったら、私の場合は数日間家に引きこもるかもしれません。

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