初めてのクエスト
冒険者登録が完了し、俺達パーティを組んで簡単なクエストを受けていた。クエストの内容は、ゴブリン10体の討伐だ。
受付の人によると、初めは簡単なクエストしか受けられないようだ。
それと、冒険者ランクというものがあり、低い順にF、E、D、C、B、A、Sランクまであるそうだ。
俺達はさっき冒険者になったばかりからFランクだ。
「それにしても、なんでリアラのスキルは上手く表示されなかったんだ?」
「それは私にもわかりません」
「だよなー」
リアラもわかってたらあの場であんなに慌てないしな。
あの水晶玉の故障か?でも、俺の時は正常に動いていたよな?だったらこんなにもすぐに故障するか?うーん……ますますわからない。
「それにしてもシロウさん、やっぱり職業は剣士を選んだんですね」
「そりゃそうだ。俺が使えるのは属性的にも剣だけだからな。創造スキルで作れるも剣だし」
逆に、俺と同じ状況の人が剣士以外を選ぶ事なんてあるのか?せっかく剣属性であらゆる剣を使いこなすことが出来るのに、わざわざ剣以外を使うか?
「それはそうと、リアラは魔法使いにしたんだな。」
「はい、私は生まれつき魔力を多く持っていますから」
まぁ、俺を助けた時も魔法使ってたしな。
確か、ファイヤーボールだったか?赤い帽子をかぶった配管工の人が使っていそうな魔法だな。
「シロウさん、もうすぐ目的地ですよ」
「ん?あぁ、わかった」
目的地、と言っても町を出てすぐの平原だけどな。
さすがに始めたばかりの冒険者にかなり遠くまで行かせるような鬼畜ギルドではないはずだ。
「あ、ゴブリンがいますよ。しかも15体です!」
「やったな!これで報酬に少しだがボーナスが入るぞ!」
そうなのだ。クエストで指定された数以上の討伐にはボーナスが入る。俺のいた世界のRPGゲームでは、指定された数以上の討伐にボーナスなんてなかったからな。
俺達の受けているFランクのゴブリン討伐のボーナスはあまり金にはならないが、BからSランクのクエストでのボーナスはかなり多いらしい。
「リアラ、援護頼むぞ!」
「はい!任せて下さい!」
そして、俺達とゴブリンの戦闘が始まった。
俺は、ゴブリンの所に向かう途中に剣を創造。消費魔力20で出来る限り、刃を鋭くして、頑丈な剣を作る。ゴブリン達にはこれで充分だろう。
「まずは一匹もらった!」
俺は創造した剣で、ゴブリンの肩から切り裂く。切り裂いたと同時にゴブリンの緑の返り血が俺についた。
ゴブリンの血って緑なんだな。全くもって嬉しくない発見だな。
「キッ!?」
「ギャギャ!」
どうやらさっきの俺の攻撃で、全員が俺に気付いたようだ。
この殺気……狼の時のよりはマシだな。
「ファイアーボール!」
「グギ!?」
全員の注意が俺に向いている時に、リアラはゴブリンの固まりのところに魔法を放った。
「ナイスだリアラ!」
「はい!それよりも次が来ますよ!」
リアラの声を聞いた途端、急に背後から殺気を感じた。俺は咄嗟に高速思考を使って、背後から来るゴブリンの攻撃を回避した。
攻撃を外したことでバランスを崩した瞬時に攻撃してきたゴブリンを剣で切り裂いた。
「あ、あぶねえ。高速思考がなければ重症だった……」
高速思考があったお陰で、何とか病院送りは免れた。まぁ、この世界に病院があるかは知らないが。
十五分くらい経って、ゴブリンとの戦闘は俺とリアラの勝利で終わった。
「結構早く終わりましたね」
「そりゃ、剣と魔法の両方の威力がゴブリンに直撃で即絶命するくらいだからな」
まさか、こんなにもゴブリンが弱いとは思ってもいなかった。
もう少し強いイメージだったんだが……ただの勘違いだったのか。
「兎に角、さっさとゴブリンの魔臓を取ってギルドに持っていくぞ」
「そうですね。早く町に戻りたいです」
クエストクリアには、対象の魔物の魔臓と呼ばれる部分が必要だそうだ。
魔臓とは、人間で言う心臓にあたる部分だ。その魔臓が魔物を倒した証拠になるらしい。
「よし、魔臓の回収完了」
「それじゃあ、町に戻りますか」
俺達はゴブリンの魔臓を回収した後に町に向かって歩き始めた。
ランクの違いはこんな感じです。
F—新人
E—三流
D—二流
C—一流
B—冒険者として一人前
A—勇者レベル
S—英雄レベル
よくわからない設定などがありましたら、気軽に聞いてください。
誤字、脱字があれば報告お願いします。




