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RPGの始まりデスヨ。
その日、曇天の空。我は睨むように眺めていたのである。
「あ~やることも無いし四字熟語事典でも読むか。」
本当にやる事無し。されど、問題多し。
「三日後までに2万か~ 泣けてくるよホント。」
問題とは所謂金である。社会構造的に嵌った人間には金の問題しか無いのだ。
「そういや中学生の時、老婆心を老婆神と間違えてたな~ 逆になんだよ老婆心って」
男苦笑い。しかし、心晴れず。
「あ~いっそ別の世界にでも行きてえなあ。」
唐突に男眠くなり、そのまま熟睡。手にはまだ辞書を握っていた。