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訓練のはじまり
「全員揃ったか〜。じゃあ、いつも通り始めるぞ。」
「はい。漣教官。」
「海水凝固訓練」
僕たちの、一生の殆どを費やすことになるであろう作業。
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…僕たちが最初に受けた教習でのことである。
「国は、爆発的に増加した人口を処理するために、海を大陸化するという方針を打ち出した。
とはいえ、海は広大でしょ。
土でちまちま埋めたてていたら、土が尽きてしまう。
そこでだ。
お国は、凄いこと考えたわけよ。
水を固めちゃえばいいって。」
そういうと、漣教官は1人僕たちのいた打ちっ放しのコンクリートが広がるサッカーコート2面分はあろうかという広場の真ん中に建つ大きな倉庫へ歩いていった。
「ついて来い。」と漣教官が言うと僕たちの期待は大きく高まった。
僕たちのなかに起こった「きっとすごいものがある」という直感はまさにその通りであった。
「お前らの一生の相棒だ。もし何かあったら、死ぬときもこいつと一緒だぞ。」と教官が指差すさきにあったのは、巨大な円盤であった。